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朝井まかてさんの最新作「悪玉伝」を読み終える。

読者をぐいぐい引き込んで行く傑作だ。

角川書店発行、1,600円+税。

大阪商人のド根性が見事に描かれている。

主人公は、木津屋吉兵衛、この物語の始まる頃は36歳の男盛り。

薪問屋の辰巳屋に生まれ、辰巳屋当主の久左衛門は実兄。

父親の実家の木津屋に跡取りが居らず、

次男の吉兵衛が木津屋に養子入りし店を継いでいる。

切れ長の目元に高い鼻梁を持つ吉兵衛は学問と風雅を好み、

家業はそっちのけで道楽と放蕩の日々を過ごしていた。

「文雅堂」を起こし、若者20人ばかりが学ぶ面倒を看たり。

道頓堀の芝居茶屋「升屋」に顔を出し、升屋の主、三郎太や

中ノ島指折りの両替商、太和屋惣右衛門などとも遊び仲間。

先妻に病で先立たれ、16歳のお瑠璃を後妻に迎えたばかり。

先妻との一人息子、17歳の綱次郎は修行中。

突然50歳を前にして実兄の久左衛門が倒れて亡くなる。

18歳の一人娘、伊波の婿にと、泉州佐野浦の廻船問屋、唐金屋の

息子、乙之助を迎え入れているのだが、まだ見習い中、

二人の婚儀に至っていない。

ところが、久左衛門の葬儀を前に、伊波に何も言わず、

ただ書置きを残して、乙之介は実家に帰ってしまう。

吉兵衛は後見人として、辰巳屋に乗り込む。

辰巳屋内で実権を握っていた大番頭の与兵衛たちを首にし、

乙之介との縁を切り、辰巳屋の経営を手掛けるのだが、

これからが事件の発端。

乙之助が辰巳屋の相続について奉行所へ訴え出る。

大阪東町奉行所、稲垣淡路守の用人である馬場源四郎は

文人仲間でもあり、乙之介の訴状は却下される。

安堵したのも束の間、乙之助は江戸表に出て訴えを起こす。

泉州の唐金屋は手広く商売をしており、

岸和田藩の財政を支えているとさえ言われている。

当主であり乙之助の父親、与茂作は吉兵衛を落とし込めようと、

あらゆる手立てをとることに。

大岡忠相越前守や8代将軍、徳川吉宗まで巻き込む大事となる。

吉兵衛は捕らえられ、江戸へ護送され、伝馬町の牢に入れられる。

牢内での長い苦難の生活、己の筋を通し、

何とか乗り切るものの、全てを失ってしまう。

本のカバーに牡丹の花が描かれているが、

吉兵衛の幼い後妻、お瑠璃が何よりも鉢植えの牡丹を愛していた。

小説の題名「悪玉伝」とあるが、決して悪玉という印象はない。

終わりの部分に、「悪玉」という言葉が出てくる。

「兄さん。、

 胸の中で呼びかけた。

 さすがは兄さんや。 きっちり見通してはったんやな。

 わしこそが、亡家の悪玉やった。

 欲を転がして転がして、周りの欲もどんどん巻き込んで、

 江戸にまで転がったわ。

 けど、わしはこの通り、この世に生き残った。

 しかも船出するのや。 惨めな、見っともない船出やけど、

 その船にはこの弁財天が乗る。」

 (弁財天とは、お瑠璃のことをさす)






# by toshi-watanabe | 2018-08-15 15:05 | 読書ノート | Comments(0)

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12日夜9時から、NHKのスペシャル番組「”駅の子”の闘い 
〜語り始めた戦争孤児〜」を観て、終戦直後を思い出す。

 番組の案内  →   http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180812

3年間にわたって、NHKのスタッフが調査して番組にまとめたもの。

私が疎開先から東京に戻ったのは、終戦の翌年、
昭和21年の春、桜の咲く頃、当時9歳だった。
東京の下町は焼け野原、駅前には闇市が。
上野駅に行くと、自分と同じ年頃やもっと小さな子供たちが、
暗い駅地下道にたむろしていたのが、今でも目に焼き付いている。
親を失い家を失い、路頭に迷う戦争孤児たちだった。

番組を見ると、誰も子供たちに手を差し伸べる人はおらず、
当時大人も自分が生きるのに精いっぱいで戦争孤児にまで
目を向けられなかったのだろうが、
まるで野良犬を追い払うような態度をとる人が多かったとは。
その後ぐれてしまい、悪の世界に入り、
殺人を犯して死刑になった孤児もいるとか。

空襲を逃れ、家族も無事で、戦前の住まいに戻ることはできなかったが、
戦後新しい住まいに家族ともに住む事が出来たのは、幸運だ。

戦後住んだところは、戦時中軍の施設があったところ。
マッチ箱のような営団住宅だったが、すぐ近くに建ったのが、
イタリアのサレジアン・シスターズ系のミッションスクール「星美学園」。
幼稚園、小学校からスタートしたが、現在では短期大学まである。
学園が始まったのが昭和22年、
この学園でも戦争孤児を受け入れていて、
次第に地元に馴染んでいった。




# by toshi-watanabe | 2018-08-14 15:07 | 一般 | Comments(0)

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過日、近所のSさんと会食をした際、
以前スペイン語を勉強していたと話をしたら、
古いスペイン映画のDVDがあるからと、親切に貸してくれた。
そのままにしておいたのだが、先日このDVDの映画を鑑賞した。


映画は1955年制作の「汚れなき悪戯」だ。
ご覧になられた方も結構おられると思うが、懐かしのモノクロ映画である。
日本語の字幕付きだが、スペイン語の単語が耳に入ってくる。
スペイン語の原名は「Marcelino Pan y Vino」。
修道院の前において行かれた赤ちゃん、
面倒を看てくれる村人も見つからず、12人の修道士が
この赤ちゃんを育てる。
男の子は洗礼を受け、マルセリーノと名付けられる。
悪戯好きのマルセリーノと12人の修道士の、ほのぼのとした物語。


「夢見よマルセリーノ 静かな寝顔」で始まる主題歌、
「マルセリーノの歌」は当時、日本でもずいぶん流行ったもので、
この主題歌を聴いて、私もすっかり思い出した。


最後に奇跡が起きる。
「パンとワインのマルセリーノ」と呼ばれ、
マルセリーノは顔も知らぬ母親のいる天国へ召されて行く。
感動的なフィナーレの場面である。
因みに映画の英語版タイトルは「Miracle of Marcelino」。
残念ながら、スペイン語の勉強にはならなかった。











# by toshi-watanabe | 2018-08-03 09:34 | 一般 | Comments(0)

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池井戸潤さん待望の「下町ロケット」シリーズの第3弾、

書き下ろし「下町ロケット・ゴースト」が発売され、

早速買い求めて読み終える。

お馴染みの帝国重工の財前道生や佃製作所の佃航平など今回も登場するが,

トランスミッションの開発・製作専門メーカーで、

ギアゴーストというベンチャー企業が新たに登場してくる。

書名にある通り、ギアゴーストを中心に、物語は進展する。

帝国重工からドロップアウトした伊丹大と島津裕の二人が

このベンチャー企業の社長と副社長に付き共同経営している。

島津は女性ながら帝国重工勤務時代、天才エンジニアと呼ばれ、

ギアゴーストでは技術担当として開発をリードしている。

創業して未だ5年、製造部門は持たず、あくまでも企画設計会社、

すべての部品製造と組み立てを外部の契約企業に発注している。

(参考までに、現実にこうした形で業績を伸ばし、

優良企業として格付けされているのが、キーエンス)

ギアゴーストは技術力を売りに、可能な限り固定費を削減して、

効率を上げており、それなりの年商を稼いでいる。

一方、前回から続く佃製作所では、新型エンジンの試作が完了し、

大口取引先のヤマタニとの商談に入るものの、

ヤマタニではエンジンの性能よりもコストを重視とのトップの意向で、

新型エンジン採用の話は白紙とされる。

佃航平社長は、苦慮した結果、トラクターなど農機具に目を向ける。

トランスミッション参入の構想だが、先ずはトランスミッションの

メーカーと共同で開発することが考えられる。

得意先のヤマタニから紹介されたのが、ギアゴーストである。

トランスミッションに必要な新型バルブを佃製作所が開発し、

ギアゴーストに納める話から協力体制を目論む。

いずれは佃製作所自体がトランスミッションの製造を目指す。

ギアゴーストの島津が開発したのは、トランスミッションの中の

プーリーを小型化し、副変速機を採用して、レシオカバレッジを広げた点。

事前の特許調査では問題なかったのだが、

大手企業のケ―マシナリーの取得している特許に侵害しているとして、

ギアゴーストは提訴される。

物語の終盤、前作でも活躍した佃製作所の顧問弁護士 

神谷修一の活躍もあり、被告側のゴアゴーストにとっては幸い、

特許無効の勝訴判決が裁判官により言い渡される。

この結果、佃製作所は新型トランスミッションの共同開発

となるはずだったのだが、新たな難問が立ちはだかる。

この続きは、「下町ロケットシリーズ第4弾」の

「下町ロケット・ヤタガラス」に。

今年の秋に発売予定である。

私自身、現役時代製造業で仕事をした身であり、

大企業に対する中小企業、或いは下請け企業の悲哀、

或いは社内での勢力争いなど見苦しい場面や競合関係、

実によくわかるし、大いに興味を持ちながら読み終える。

次の作品が待ち遠しい。







# by toshi-watanabe | 2018-08-03 08:45 | 読書ノート | Comments(0)


日曜朝はEテレの「NHK俳句」が楽しみで、
今週日曜の朝もこの番組を観た。
今回はいつもと趣が全く異なり興味深い内容だった。
通常は担当の俳句の先生が出演され、
応募作品の中から優れた作品を選び、解説をされている。

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今朝の番組は、桜井洋子さんが京都の寂庵に
瀬戸内寂聴さんを訪ねて色々とお話を伺ったもの。
昨年出版された初めての句集「ひとり」に詠まれている俳句を
テーマにしながら、寂聴さんの人生観が語られていた。
番組の途中からは、俳人の黒田杏子さんが加わり、
話題も一段と盛り上がる。

寂聴さんは御年96歳、まだまだお元気である。
黒田さんは、東京女子大学のご出身で、
寂聴さんとは同大学の同窓生で、16年ほど後輩にあたる。
黒田さんがまだ博報堂勤務時代、取材で寂庵に訪れたのが、
お二人の最初の出会いだ。
黒田さんが学生時代から俳句をやっているのを知ると、
寂庵で句会を始めてはと寂聴さんは勧め、
それから「あんず句会」がスタートしたとか。
因みに黒田杏子さんは、今テレビで売れっ子の夏井なつきさんの
俳句の師匠でもある。

黒田さんのお話によれば、寂聴さんは書き留めている俳句は、
死後一周忌の時にでも句集に纏めてほしいと言われて居たのに、
生前に句集を出されてしまったと。
寂聴さん曰く、死ぬまでにもう一冊、句集を出したいと、意欲十分。
また黒田さんが言われているように、
寂聴さんの作品(俳句)はまさに絵草紙、
一つ一つの言葉が無駄なく見事に生かされ、
完成度が高く実に素晴らしい。
句集「ひとり」は星野立子賞を受賞されている。

とても面白い興味深い番組だった。

参考までに、明日の8月1日(水)午後3時から再放送される。





# by toshi-watanabe | 2018-07-31 08:44 | 一般 | Comments(2)


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木内昇(きうち・のぼり)さんの著作「火影(ほかげ)に咲く」を読む。

「小説すばる」に掲載された6作品をまとめて、

今回ハードカバーで集英社から出版された。

1,600円+税。

幕末活躍した人物が登場する短編集である。

この著者の作品を手にするのは初めてだが、

歴史・時代小説の優れた作家の一人だと思う。

「紅蘭」。

詩人・梁川西巌(やながわせいがん)の奥方が物語の主人公。

幼名は稲津きみ、そして張紅蘭と号した。

西巌は頼山陽を師と仰いでいた。

西巌の主催する梨花村草舎に顔を出した紅蘭は、

すっかり漢詩に取り憑かれてしまう。

西巌が亡くなった後、尊攘派の疑いをかけられた夫の身内として、

捕縛されるが、やがて保釈される。

後年、紅蘭は西巌が残した市の編纂に没頭し、「西巌遺構」を上梓する。

「薄ら陽」。

長州藩士・吉田稔麿は久坂玄瑞等と共に京で活動。

会合に使っていたのが、三条縄手通りの料亭「小川亭」。

そこで若女将のていと知り合い恋仲になる。

「日なたにある者が、わざわざわしのような影に潜ることはないんじゃ」

と、ていの望みを断ち切る稔麿。

「吉田はんは影やおへんえ」とていは控えめN声で言うのだが、

稔麿は応えず。

池田屋の二階で、宮部鼎三をはじめ20名ばかりの壮士が

集まっているところへ、御用改めと、近藤勇以下の新選組に襲われ、

多くの命を失う。

世にいう「池田屋騒動」である。

利麿は何とか逃げ、藩邸に駆けつけるものの、

城戸に閂が掛かっており屋敷に入ること叶わず。

その場で自刃して果てる。

「呑龍」。

新選組の沖田総司が物語の主人公。

新選組副組長の土方歳三が総司の病を心配して、

碓井良庵なる町医者を探し出し、総司はその町医に時折通う。

診療所でよく顔を合わせるのが、お布来(ふき)さんという

年齢のよくわからない女性。

診療部屋でも威勢のいい啖呵を切る、この女患者さん、

総司に「呑龍」とあだ名をつける。

呑龍とは、浅草の奥山で興行していた舌耕芸人の名前だという。

布来は作り話を総司に語り、総司もその話を信じてしまう。

この物語は実に面白い。

短編ながら、素晴らしい作品に仕上がっており、

読者をひきつけてしまう。

この身寄りのない女の遺骨を引き取り、壬生の光縁寺に墓を建てる。

総司は墓参りをするところで物語は終わる。

「春疾風」。

祇園新地の置屋「島村屋」の君尾が芸子に出て、評判をとる。

この一番の芸子の心をとらえるのが、長州藩士・高杉晋作。

晋作は京から江戸行きとなり、その代わりに登場するのが、

同じ長州の井上聞多、二人はすっかり意気投合。

やがて聞多も去り、次に君尾の前に現れるのは長州の品川弥二郎。

明治に入り、弥二郎の子を産む君尾だが、見受け話を断り、

子を育てながら独り身を通す。

君尾の心の奥深くに残るのは晋作だったのだろうか。

剃髪して「東行春風じゃ」と高らかに笑った晋作の顔を

思い浮かべる君尾。

この作品も、心温まる素晴らしい作品だ。

「徒花」。

土佐藩士・岡本健三郎は、京に上り、藩邸近くにある、

河原町四条下ルの売薬商・亀田屋が宿泊先となる。

この宿には美貌で評判のタカがいる。

坂本龍馬や中岡慎太郎が登場する。

健三郎はすっかりタカといい仲になる。

近江屋で竜馬と慎太郎が落合い、健三郎も同席するのだが、

用事があると席を立つ(タカとの約束があり)。

ところが、竜馬の用心棒役だった健三郎が近江屋を発った後、

龍馬と慎太郎の二人は刺客に襲われ、命を落としてしまう。

下手人は誰とも知れず。

タカが絡めてくる手指を邪険に払い、

「すまんが、ひとりにしれくれんかえ」と声を上げる健三郎。

「光華」。

薩摩の藩士、中村半次郎の物語あり。

西郷隆盛や長州藩士・品川弥二郎も登場する。

四条小橋東詰に暖簾を出している村田煙管店に

弥二郎は立ち寄り、店内に足を踏み入れるわけではなく、

土間の縁台で店の者と世間話を交わす。

この店にさとという娘がおり、いつの間にかいい仲となる。

さとの父親からも縁談の話を持ち掛けられるが、

己の行く末を感じ取っている半次郎は首を縦に振らない。

思い立って、半次郎をさとを連れて、大阪屋という写真場へ、

そこで二人の記念写真を撮影してもらう。

最後はお互いに心にもない言葉を交わして別れて行く。

感動的な短編集で、お薦めの一冊である。






# by toshi-watanabe | 2018-07-30 11:26 | 読書ノート | Comments(0)

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最近出版された、葉室麟「洛中洛外をゆく」を読む。
KKベストセラーズから出された、この書籍は
正確には葉室麟さんの書かれたものではない。

葉室麟さんが3年間暮らした京都の町中の寺院などを
2017年春、出版社の編集部員は葉室さんとともに訪れた。
3冊の葉室作品に縁のある洛中洛外を歩き、
また数回にわたり葉室さんにインタビューをされ、
本書をまとめたものである。

取り上げられている、葉室さんの小説は、
「乾山晩愁」、「墨龍賦(ぼくりゅうふ)」そして「孤篷のひと」。

第1章の「乾山晩愁」で、小説では琳派の絵師、尾形光琳が亡くなった後、
5歳下の弟、尾形乾山の物語だが、光琳乾山兄弟を主題として、
縁の寺院を訪れ、葉室さんの思いが綴られている。
琳派始まりの地、鷹峯を訪れ、
光悦寺のご住職、山下智昭さんとの語らいも。
カラー写真も載せられており、光琳の名作、乾山の名作、
そして葉室さんの訪れた仁和寺や光悦寺の写真が見られる。

第2章は「墨龍賦」、小説の主人公は海北友松(かいほうゆうしょう)、
狩野永徳、、長谷川等伯とともに桃山画壇の巨匠と呼ばれる絵師だ。
父の戦死を機に武家を離れて京都の東福寺に入り、
禅僧になる修行を始めるが、絵を学び、やがて絵師として頭角を現す。
建仁寺、東福寺、妙心寺の写真があり、
寺を訪れた葉室さんも写真に登場。

第3章は「孤篷の人」、小説の主人公は小堀遠州。
千利休、古田織部、そして小堀遠州とつながる茶人の流れ、
そこには3人3様の茶道がある。
また小堀遠州には、官僚として、作庭家としての活躍も。
南禅寺や二条城などの写真が載っている。


興味深いのは、巻末に載っている澤田瞳子さんの
「葉室さんと『美』」と題したエッセイである。
4年前に、葉室さんと澤田さんが偶然、同時期に同じ雑誌で、
江戸中期の絵師、伊藤若冲を書こうとしていたところ、
「ならば若い人に」と葉室さんは澤田さんに譲られた由。
いずれは葉室さんも若冲を取り上げるものと思っていた
澤田さんは、その作品が出るのを期待していたのだが、
遂にかなわず。

葉室麟さんの人となりを知るのによい読み物、
そして京都のガイドブックとも言えるのでは。







# by toshi-watanabe | 2018-07-24 15:30 | 読書ノート | Comments(0)

群馬の山里も猛暑厳しい

7月15日、日曜日の朝6時、家を出発し、千葉県松戸へ車で出かける。
夏のお盆、早目の墓参である。
およそ1時間で松戸の都営八柱霊園に到着。
都内への改葬を決めたので、八柱での墓参もこれが最後だ。
赤羽の妹たちがすでに墓参りに来たと見えて、
供えられた生花がまだ生き生きとしている。
珍しく、すぐ左隣のお墓にも、お参りされている。
墓の周りを清掃し、墓周りを清め、お参りする。

持参したサンドイッチを車の中で食べ、群馬倉渕へ向かう。
関越自動車道に入った途端、渋滞が始まる。
予期してはいたものの、すっかり渋滞に巻き込まれる。
三芳SAに立ち寄り、とにかくトイレ休憩。
結局花園IC辺りまで渋滞の繰り返し。
榛名町のショッピングセンターに到着したのが正午と、
かなりの時間を費やしてしまう。
買い物をして倉渕へ、昼食は2時ごろに。

雑草は伸び放題で、咲いている草花も少ない。

唐菖蒲(グラジオラス)が咲き始め。

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紫苑(十五夜草)。


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季節外れの梔子(くちなし)が一輪、
大輪の純白の花を咲かせている。

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弟切草(おとぎりそう)。
恐ろしい名前がついている、黄色い花。

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岡虎の尾。


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白花鋸草(しろばなのこぎりそう、羽衣草)。

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河原撫子(かわらなでしこ)。


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山苧環(やまおだまき)、花一輪だけ咲き残っている。

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露草(つゆくさ)。


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花魁草(おいらんそう)。

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万両の白い花。 秋には赤い実がなる。


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青色藤袴(あおいろふじばかま)が咲き始めたばかり。

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秋桜(こすもす)はまだこれから。
来月には一面コスモス畑に。


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黄釣舟(きつりふね)。
咲き始めたばかり。


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金水引(きんみずひき)。


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これも咲き始めたばかりの、紫式部(むらさきしきぶ)。


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伸び放題の雑草取りが必要なのだが、
連日の猛暑、とても外に出られるものではない。
夕立もほとんどなく、外に出ると息苦しくなるばかり。
日が沈んだ後、通常は涼しい風が吹くのだが、
今回は全くの無風状態、夜になっても気温は下がらず。
予定を早めて、20日、金曜日には帰宅の途に就く。

家のすぐ裏側に接して、他家の土地に樹木(さわら)が植えられており、
20本ばかりの木がかなり大きく成長し、
太い枝がわが家の瓦屋根の上に伸びてきている。


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駐車している車の上にも枝が伸びている。

三軒の家主さんが関係しているということで、
管理会社を経由して、話をしてもらい、
樹木の伐採について了解を得た。
それも樹木の伐採は構わぬが、費用は負担しないという話なのだが、
それも致し方なし。

そのまま放っておく訳にも行かず、
市のシルバー人材センターに樹木の伐採をお願いすることに。
圧砕した樹木は、冬場、薪ストーブで使うので、
適当な長さにカットしてもらう。


















# by toshi-watanabe | 2018-07-23 14:01 | 草花 | Comments(2)