初秋、安房の寺院を訪れる
2008年 09月 09日
9月8日、房総半島安房の寺院、小松寺と那古寺を訪れる。
「神奈川の仏像を学ぶ会」のE講師とメンバーの仲間、
25人ほどが参加。
早朝市が尾駅前に集合し、チャーターしたバスに乗り込む。
今回初めてアクアラインを通る。
「海ほたる」にも行き帰り立ち寄り休憩。
途中道の駅で小休憩を取った後、
最初の目的地、檀特山小松寺を訪れる。
10世紀初め、役小角(えんのおづの)の開創と伝えられ、
当時は多くの伽藍が立ち並んでいたようだ。
安房千倉の山懐に位置し、
周りは自然のままの景色が広がる。
仁王門をくぐると庭があり、左手に鐘楼、
正面に本堂。
梵鐘は14世紀に制作されたとあり、かなり古いもの。
オレンジ色の彼岸花が咲いている。
池一面にはスイレンの花。
崖には玉紫陽花の花も咲いている。
本尊は木造薬師如来立像で、
9世紀の作とされ、県指定文化財。
秘仏であるため、現在非公開。
本堂奥の厨子に納められている。
前立ち本尊の薬師如来立像が本堂中央に。
両脇侍像として、不動明王立像と毘沙門天立像が
薬師如来立像の左右に安置されている。
通常は日光菩薩と月光菩薩なのだが。
ただ後から置かれたものか、
ごく小型の日光、月光菩薩像も見られる。
本堂には、他に十二神将像と役行者(役小角)像なども安置されている。
役行者像は通常、高下駄を履き、杖をもって立っている像なのだが、
この像は座像で、左足を下ろしている。
残念ながら十一面観音座像は拝顔できなかった。
今回ご紹介の仏像さんたちの目が 気になりました
昔 彩色されていて 色がはげてしまっているのに 目だけが 色がのこっているのでしょうか?それとも 目に色をいれるのが いいのでしょうか?