人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大誓寺を訪れる

昨6月17日、横浜市栄区小菅ヶ谷(こすがや)にある
大誓寺(だいせいじ)を「神奈川の仏像を学ぶ会」の
仲間と共に訪れる。

この寺院は京都知恩院を大本山とする
浄土宗の西光山普應院大誓寺という。
JR根岸線の本郷台駅前で集合、
駅前には斬新なデザインの立派な地区センター(?)。
その横の桜並木の遊歩道を抜け、
住宅地を10分ほど歩くと寺に着く。

大誓寺を訪れる_d0037233_944211.jpg


本堂の御本尊は阿弥陀だ如来座像だが、
今回の目的は左裏側に安置されている、
木造「聖徳太子立像」である。
解体修理の折に、胎内背面及び足柄部の銘文から、
文明元年(1469年)に造立されたものと判明。
寄木造り、玉眼入り、彩色、像高は75.5センチメートル。
平成2年11月1日に横浜市の文化財に指定される。

大誓寺を訪れる_d0037233_9485436.jpg
大誓寺を訪れる_d0037233_9491293.jpg


この太子像は16歳時の姿とされ、孝養太子と呼ばれる。
父君の用明天皇の病回復を祈願するお姿で、
手には柄香炉と経巻を携えている。

太子像と並んで何体かの像が安置されている。

薬師如来像。
大誓寺を訪れる_d0037233_9542380.jpg


観音菩薩像。
腹部の体内にも同様の観音像の頭部が入っている由。
安産祈願の女性もお参りに来られるとの話。
大誓寺を訪れる_d0037233_9562663.jpg


本殿の天井には花鳥図が描かれている。
大誓寺を訪れる_d0037233_957412.jpg


寺の庭には樹齢400年を超すという、
ザクロ、サルスベリにイロハモミジが植えられている。

大誓寺を訪れる_d0037233_959309.jpg
大誓寺を訪れる_d0037233_9595374.jpg


サルスベリの木の下に変わった花を見つける。
大誓寺を訪れる_d0037233_1004554.jpg


いつもは同道される横浜市歴史博物館のE講師が
細かな説明をされるのだが、
今回の大誓寺のご住職、なんと80歳の老師が小一時間もかけて
寺院と聖徳太子像の話をされる。
少々おぼつかない足元、
時折仏像の名前をお忘れになるご愛嬌もあり、
朴訥と、しかも笑いを誘いながらのお話、
ほとほと感心するばかり。





かみさんの妹たちが先週金曜から礼文島へ出かける。
例の「プチホテル・コリンシアン」に
3連泊と豪勢な旅。
レンタカーで島内を回ったらしい。
ただ天候には恵まれず、曇り時々雨。

私が撮り損なった白山千鳥の花と、
黄色い花が咲き始めた先代萩の花の写真を、
携帯で送ってくれた。

大誓寺を訪れる_d0037233_1073420.jpg
大誓寺を訪れる_d0037233_1074792.jpg

Commented by banban at 2008-06-17 15:28 x
聖徳太子の16歳の立像とおもってみると
かわいい 感じがしますね
色彩が 昔のものなのに 艶やかで ちょっとびっくりです

このお寺は 相当 古いのでしょうね
天井の花鳥図がとても いいな・・・と思いました

白山千鳥の花 みることができて よかった!
Commented by toshi-watanabe at 2008-06-18 09:16
banbanさん、

コメント有難う。
この太子像は540年ほど前の作ですが、
大誓寺は400数10年ほど前に創建された
ということで、太子像は本来別の寺院に
あったものを廃寺になったか何らかの理由で
この寺に移されたものと思われます。

Commented by きゅうママ at 2008-06-18 10:31 x
ふっくらされている聖徳大使像ですね。
500年以上前のものが、こうして残っているのですね。。。

黄色い花と実は“ペプリカム”??かしら。
うろ覚えですが・・・。
Commented by toshi-watanabe at 2008-06-19 08:33
きゅうママさん、

コメントいただき有難う。
いい表情をしている太子像です。
古い遺産大事に残されているのは
有難いことです。

ベブリカム? 調べてみます。
Commented by bunko at 2008-06-26 00:52 x
礼文島の紫と黄色い花は、はじめて見ました。
綺麗な花ですね。
Commented by toshi-watanabe at 2008-06-26 09:38
bunkoさん、

コメント有難うございます。
礼文島はまさに花の島です。
これから7月にかけてたくさんの高山植物が
花を咲かせます。
by toshi-watanabe | 2008-06-17 10:10 | 寺院・仏像 | Comments(6)

日々見たこと、 感じたこと、気づいたことをメモする


by toshi-watanabe