人気ブログランキング | 話題のタグを見る

地名の読み方について



過日、友人のOさんが、「江古田」は「えこだ」と「えごた」のどちらが正しい読み方か、
問題を提起されていた。

新型コロナウイルスが院内発生で名前が出た病院が、
東京都中野区江古田にある「中野江古田病院」。
町名の江古田は「えごた」であり、病院名も「なかのえごたびょういん」である。
中野区江古田にある病院だから、当然「なかのえごたびょういん」で正しい読み方。

所が西武池袋線に「江古田」駅があるが、こちらは「えこだ」と読むのだ。調べてみると、
「江古田駅」は中野区ではなく、練馬区旭丘に所在する。
駅前にある銀行も「えこだしてん」である。

練馬区には江古田という町名は現在ないし、駅が出来た時にもなかったようだ。
練馬区が区として誕生したのは戦後の事であり、
駅が誕生した時、付近でよく知られた「江古田」の町名を付けたのだろうが、
読み方が町名の「えごた」でなく、「えこだ」としたのはどうしてなのか、
はっきりした理由は不明だ。

因みに、後から開通した都営大江戸線の「新江古田」駅は「しんえごた」と読む。
所持地は中野区の江原町だ。



同じ漢字の町名(村名)で県により異なるケースがあるので、ご紹介したい。

(1) 秋田県湯沢市にある「雄勝町」は「おがちまち」と読む。
    小野小町の生誕地として知られる。
    (小野小町の生誕地は、福島県や京都などにもあるらしいのだが)

    宮城県石巻市にある「雄勝町」は「おがつちょう」と読む。
    東日本大震災の折に大きな被害を受けているが、
    雄勝石が名高く、硯の雄勝硯は雨端硯や赤間硯など共によく知られている。
    天然スレートとして屋根材にもなり、
    東京駅丸の内駅舎でも使用されている。


(2) 長野県佐久群の「南牧村」は「みなみまきむら」と読む。
    自然豊かな土地で、星空観察で知られる。

    群馬県甘楽郡の「南牧村」は「なんもくむら」と読む。
    アウトドアに多くの若者が訪れる。
    滝の里ともいわれ、滝めぐりが楽しめる。


(3) 神奈川県足柄下郡湯河原町に「土肥」というところがあるが、「どい」と読む。

    静岡県伊豆市の「土肥」は「とい」と読む。
    伊豆市に合併統合されるまでは田方郡土肥だった。
    ここは、私の両親が生まれ育った土地であり、私自身も戦時中、縁故疎開で
    2-3年住んでおり、その後も何回と出かけているので、
    わが故郷の様なものだ。

    土肥温泉として、現在は観光地、そして土肥金山跡が一般公開されている。



地名の読み方について_d0037233_09401956.jpg

    ちょっとはずれには「恋人岬」がある。

地名の読み方について_d0037233_09413632.jpg

    世界一の花時計というのもある。



地名の読み方について_d0037233_09405044.jpg

   
   「白びわ」が名産で、収穫量も少なく、現地に行かないと手に入らない。
    NHK連続テレビ小説「青春家族」や日本テレビ系のドラマ「同窓会」は 
    原作者が同じで、土肥温泉が舞台である。
    また原作は熱川温泉なのだが、
    日本テレビ系のドラマ「細うで繁盛記」は土肥温泉の旅館
    「玉樟園新井」でロケが行われた。


同じ漢字で書くと地名が、場所が変われば読み方が変わるケース、他にもまだまだあるかもしれませんね。



 

by toshi-watanabe | 2020-04-25 09:55 | 一般 | Comments(0)

日々見たこと、 感じたこと、気づいたことをメモする


by toshi-watanabe