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内田康夫さんの訃報に接して


内田康夫さんが3月13日の朝、亡くなられたとの悲報に接した。
死因は敗血症、享年83歳だった。
予期されてはいたものの、悲しい知らせである。

内田さんは1934年、東京北区(旧滝野川区)西ヶ原で生まれた。
軽井沢に転居されるまで、長い間お住まいだった。
「北区アンバサダー(大使)」を委託された5人の中のお一人。
因みにほかの4人の方は、ドナルド・キーン、倍賞千恵子、
弦哲也、水森かおりの皆さんである。
ご存知浅見シリーズの主人公の自宅は東京北区に設定され、
上中里駅近くの平塚神社が時折登場する。

1980年、46歳の時に、「死者の木霊」を自費出版し、
小説家としてデビュー、そして1982年には、「後鳥羽伝説殺人事件」を
世に出し、浅見光彦シリーズが始まった。
ルポライターの主人公が日本各地で難事件を解決する
「浅見光彦シリーズ」が続いた。 
全都道府県をカバーしている。
歴史にも関心を持たれ、、2006年7月~2007年9月、
日経新聞の夕刊に「地の日 天の海」を連載された。
天海上人を主人公に、光秀、信長、秀吉そして家康との
かかわりを描いた長編時代小説である。

「浅見光彦シリーズ」114作目となる「孤道」を毎日新聞に連載、
ところが、2015年7月26日、脳梗塞で倒れて、
8月12日をもって休載となった。
リハビリ後も思わしくなく、2017年3月に「休筆宣言」、
5月に連載部分を未完のまま出版。
完結編を公募することになった。

著書の累計発行部数は1億部を超えているとのこと。
私自身も、内田康夫さんの著書はかなり読んでおり、
ここ数年で、30数冊の読書ノートを書かせていただいた。

愛読者の一人として、
故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


合掌





Commented by やぶひび at 2018-03-19 17:05 x
内田康夫先生は、軽井沢に転居なさる前、渋谷区に住んでいました。
渋谷区の図書館に寄贈本もありました。
マンションの自治会の事で、いろいろあったようです。
でも、昨年渋谷区で展示会もありました。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/koho/hodo/20161027.html
最近、「棄霊島」を読みましたが、初期の作品と違って「戦争」の影が重くのしかかっています。
ご冥福をお祈りいたします。
Commented by toshi-watanabe at 2018-03-20 09:34
やぶひびさん、
コメントをいただき有難うございます。
軽井沢に転居される前、内田さんは渋谷にお住まいだったのですね。
間違った書き込みをしてしまい、大変失礼しました。
情報を有難うございます。
本当にご冥福を祈るばかりです。
Commented by やぶひび at 2018-03-20 16:23 x
戦争中は、疎開もされたそうです。
作品の中にも、体験をもとにされたエピソードも出てきます。
作品名をあげると、ネタばれになるのであげません。
戦争がなければ、運命も変わっていたでしょう。
Commented by toshi-watanabe at 2018-03-21 08:43
やぶひびさん、
再度のコメント、有難うございます。
戦時中、内田さんが長野などに疎開された話は知っていました。 作品にも影響していますね。
私自身も学童疎開の体験者です。

by toshi-watanabe | 2018-03-19 16:14 | 一般 | Comments(4)

日々見たこと、 感じたこと、気づいたことをメモする


by toshi-watanabe