特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」を見学する


215日、東京は好天に恵まれ、春の訪れを思わせる陽気となる。
上野公園の東京国立博物館にて開催中の
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」を見学する。

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この展示会、116日にスタートし311日まで開催されている。
この日、見学に出かけたのには理由がある。
前日の14日から期間限定で公開された仏様をお参りするためだ。

博物館に到着したのが、11時をちょっと回ったあたり、
平成館への入場には待たされると思い、まずは腹ごしらえ。
敷地内東洋館のはずれにあるのが、レストラン「ゆりの木」。
以前にも紹介したかもしれないが、ホテルオークラの直営店で料理は美味しい。
その割に値段もリーズナブルなのは有難い。
少し早めに行ったので、待つこともなくテーブルに案内される。

特別展が開催中の平成館への入場には、やはり長蛇の列、
とはいえ、このまえの「運慶展」のようなひどさではなく、
20
分待ちだという、大体予想通りに入場できる。
会場内は見学者で混雑しているものの、
何とか見学できる許容範囲と言えよう。

仁和寺は真言宗御室派の総本山で、
御室派の寺院は全国に790か寺を数える。
14
日から公開された2躯の仏像が特に注目される。
大阪・葛井寺(ふじいでら)の国宝「千手観音菩薩坐像」、
1041
本の手を持ち、天平彫刻の最高傑作のひとつ。
殆どの千手観音は実際には40本の手であるが、
この千手観音は千本の手を有する。

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写真では見ているのだが、実物を目にするの初めてである。
東京への出開帳は、実に江戸時代初期以来だという。
秘仏なので、通常は月に1回だけ厨子の扉が開けられ、
正面から姿を拝むことができるだけなのだが、
この特別展、360度ぐるりと観音様を鑑賞できる

絶好の機会である。

奈良時代・8世紀の作品で、

像高は131.3センチメートル、脱活乾漆造・漆箔である。


もう1躯の仏像は、仁和寺の国宝「薬師如来坐像」。

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平安時代、円派の仏師、円勢・長円の作である。
像高は12センチメートルと、ごく小型な仏像さん。

日本で一番小さい国宝の仏像である。


白檀を精緻に彫刻し、金箔で細やかな文様を施している。

880年間、秘仏であったが、学術調査で

昭和61年(1986)に開扉された。

厨子の奥深く、厳重に秘匿されていたために保存状態がよく、

制作時の姿を完璧に保っている。



期間を通して展示されている、数多くの仏像からいくつか紹介したい。
大阪・道明寺の国宝「十一面観音菩薩立像」は、
数年前に訪れたばかりだが、素晴らしい仏像さんである。

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仁和寺金堂のご本尊、阿弥陀如来坐像と両脇侍立像。

国宝で平安時代の作品。

左右人差し指を背中合わせに立てる弥陀定印を組み、

観音・勢至両菩薩を脇侍とする阿弥陀三尊像の最古例。

檜の一木造である。


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仁和寺の重要文化財の文殊菩薩坐像(鎌倉時代)、

愛染明王坐像(平安時代)、吉祥天立像(平安時代)。


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仁和寺の観音堂が、通常は非公開なのだが、
今回、観音堂が再現されている。
これは見事で、ここだけは写真撮影可能なのは有難い。

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千手観音菩薩立像を中心に、降三世明王立像、不動明王立像、

二十八部衆立像、そして前方左右端には風神・雷神立像と

仏像さんたちが並んでいる。











Commented by moriann at 2018-02-17 15:49
本当にどの仏様拝見してもすばらしい~~!ただただ見取れてしまってます どうしたらこんなに精密に正確に品良く彫れるんだろう! いくら名人とはいえ人間業とは思えない・・すごすぎます アップしてくださってるので細かい隅々まで見せていただけて本当に嬉しいです  実のところ仏像彫刻にあまり興味ありませんでしたが pasaradoさんに色々見せていただいて 興味引かれるようになりました ありがとうございます
Commented by toshi-watanabe at 2018-02-18 08:40
moriannさん、
おはようございます。
コメントをいただき有難うございます。
仏像にすっかりはまっています。
寺院ではなかなか間近に見られず、こういう特別展では、仏像さんをじっくりと観賞する事が出来ます。
信仰の対象物ではありますが、仏像彫刻、本当に素晴らしい作品が残っています。
by toshi-watanabe | 2018-02-17 11:15 | 寺院・仏像 | Comments(2)