利尻・礼文の旅を楽しむ
2012年 07月 28日
花の浮島、礼文島へは今回5度目となる。
兄弟姉妹の個人旅行で2回、ツァー参加の旅は今回で
3回目である。
すっかり島の自然に魅せられてしまう。
今回の旅は羽田から稚内まで直行便のフライト。
一日2往復しか便はなく、多くの場合札幌乗換だったり、
旭川からバス利用だったりだが、
運よく直行便なので、稚内に宿泊せず、
そのままフェリーに乗船して利尻島へ向かえる。
乗船までに少しばかり時間があるので、
ノシャップ岬に立ち寄る。
風が強く吹いている。
小さな水族館らしきものがある以外、何も見るべきものはない。
ハマナスの花と、名前の分からぬ向日葵のような黄色い花を見かける。
稚内のバスもそのままフェリーに乗船するので、
重たい荷物を持たずに済むのは有難い。
フェリーの二等船室は大部屋で床に座るかたち。
混んでいるときは場所取りが大変で、海が荒れると
どうしようもないので、一等ラウンジを事前に頼んでおく。
座席指定で、ゆったりした椅子で寛げる。
多少追加料金が必要。
稚内港を出港して2時間弱、利尻島の島影が近づく。
海も比較的穏やか、好天に恵まれ、利尻富士が
くっきりと姿を現す。
利尻島の鴛泊(おしどまり)港に到着。
そのままホテルにチェックイン。
早目の夕食を済ませて、利尻温泉にゆっくりつかる。
二日目の午前中は、利尻島を一周する。
利尻富士と呼ばれる利尻山、標高1,721メートルが
島の大半を占めており、
山麓の海岸線を道路が通っている。
宿の近くの富士野園地に立ち寄る。
草原が続く。
島を半周して仙法師御崎公園に行く。
名産の上質の利尻昆布が安く売られている。
海岸には岩をかこったところがあり、
ごまアザラシが泳いでいる。
海岸線には、ユリカモメとウミネコが群れをなしている。
岩で子育てをしている。
利尻富士は雲がかかり、端の稜線のみが見える。
利尻島では利尻ひなげしが名高い。
街灯にもとりいれらている。
オタトマリ沼と姫沼を訪れる。
必ず訪れる観光地である。
利尻富士は残念ながら霞んで見える。
夏の花が終わり、秋の花の季節に入りつつある。
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)。
オニシモツケ(鬼下野)。
ナミキソウ(浪来草)、ツバメオモト(燕万年青)の実、ミソガワソウ(味噌川草)
ハマフウロ(?)。
エゾノヨロイグサ(蝦夷鎧草)、チシマザミ(千島薊)、チシママンテマ、ヤマハハコ(山母子)。
キタノコギリソウ(北鋸草)、ヤマグワ(山桑)の実、ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)、
ルピナス。
民宿風の二階で昼食をとり、いよいよ礼文島へ向かう。
利尻島の鴛泊港からフェリーに再び乗船、40分ほどで
礼文島の香深(かふか)港に到着。
礼文島は南北に長く、ほとんどが高原地帯。
最高地点は、礼文岳の頂上、490メートル。
車の通れる道は東海岸沿いに一本通っているだけ。
ハイキングコースがいくつかある。
礼文島でも最も多くの高山植物が見るれる
「桃岩展望台コース」をまず歩く。
色とりどりの花を見ながら、高原を3時間ばかりハイキング。
東方から強風が吹き、帽子どころか身体ごと吹き飛ばされそうで、
道路わきに張られた綱や木の杭につかまって歩く。
急に霧が出てきて、ウインドーブレーカーなど防寒具に
手袋が必要。
本州の2千メートルを超える高山を登るのと一緒である。
しばらく歩くと霧がはれ、真っ青な海が眼下に広がる。
カラフトダイコンソウ(樺太大根草)、オオハナウド(大花独活)
、ミソガワソウ(味噌川草)。
エゾナデシコ(蝦夷撫子)。
チシマフウロ。
イブキトラノオ(伊吹虎の尾)は群生している。 今が盛り。
チシマワレモコウ(千島吾亦紅)、キンミズヒキ(金水引)、
エゾムカシヨボギ、ヨツバシオガマ。
ヤマブキショウマ(山吹升麻)、チシマゲンゲ(千島紫雲英)。
エゾノコギリソウ(蝦夷鋸草)、エゾゴマナ、エゾニュウ。
ウスユキソウ(薄雪草)。
エゾアカバナ。
桃岩付近の花を紹介している立て看板。
ウメバチソウ(梅鉢草)、トウゲブキ(峠蕗)、ウツボグサ(靫草)、
コブスナソウ。
海岸近くの知床まで長い下り坂が続き、かなり足に来る。
二日目の予定は終わり、宿に向かう。
この宿には連泊する。
早速礼文温泉で足をのばし疲れを癒す。
夕食時、窓外に利尻富士が姿を現す。
(続く)……