晩秋の京都 (西芳寺)
2009年 11月 29日
京都バスは苔寺・鈴虫寺が終点。
川沿いに歩くと、途中で草花と赤い実が目に入る。
事前に予約を入れてある。
予定の1時にまだ時間があったが、
予約者は入門できる。
以前来た時とは入口が異なり、
本堂への参道も感じが全く違う。
苔寺入口の衆妙門(以前は総門からか?)を入り、
本堂へ向かう。
本堂入口わきに白い冬桜(?)が満開。
受付を済ませ、般若心経のお手本と写経用用紙をいただく。
納経料として3千円を納める。
本堂には小机が整然と並べられ、
硯、墨、細筆がそれぞれ準備されている。
順番にぎっしりと座る。
相当の人数、100人近いのでは。
定刻の1時になると、僧侶がお出ましになり、
僧侶の指導に合わせて、参加者全員で、
般若心経を3回唱和する。
唱和が終わると、般若心経の写経が始まる。
中には定刻前に座り、写経を始めている人も。
外国人も数人見受ける。
すぐ前に座った外国の方は、しばらく座っていたが、
写経を諦め途中で退出。
写経を書き終え、家内安全、家族健康・安泰の願いを
書きくわえ、仏前に奉納する。
この写経を済ませないと、苔寺の庭園をみて回れない。
寺院の係の人にお伺いすると、
午前中の見学はなく、入門は午後1時1回だけとのこと。
庭園の見学は好きなだけ時間をとれる。
苔の緑と紅葉が見事なコントラスト。
素晴らしい眺めの苔寺の庭園を後にする。
すぐ隣りの鈴蟲寺の入り口まで行くが、中には入らず。
再びバスで嵐山に戻る。
天龍寺に参拝。
臨済宗天龍寺派総本山天龍寺には塔頭も多く、
観て回る時間はない。
塔頭の一つ、弘源寺に立ち寄る。
嵐山を借景にした枯山水の庭園が有名。
次いで、塔頭、宝厳院を訪れる。
途中の通り、反対側に五百羅漢像が並んでいる。
宝厳院に。
昨年9月、東京日本橋高島屋にて開催された
「田村能里子展」の会場で大々的に
展示されていた、
「風河燦燦 三三自在(ふうがさんさん さんさんじざい)」
の襖絵が、再建されたばかりの宝厳院本堂に
襖として納められ、丁度公開中。
再度見てみたく立ち寄る。
従来の仏教寺院の襖絵とは全く趣を異に、
タムラレッドの見事な朱色で彩かに描かれている。
三十三人の人間群像が描かれているが、
観音様が自在に神力を用い、三十三種の変身を遂げ、
衆生を救う「三十三身」は、
法華経に説かれている。
実際に見られたのは、58枚の屏風のうち36枚。
外に出るとだいぶ夕やみも迫る。
桂川べりもすっかり薄暗く。
京都吉兆の本店の前を通る。
住職さんが お話をしてくださいました
うんと昔の話です
pasalado さんが撮影された苔の様子は
その当時より 見事な感じがしました
京都吉兆は 敷居が高くで
はいれるのは たぶん 死んでもないかも????
写経は初めての体験、悪くはないなと思いました。
ただ机が小さく、前後左右ぎっしりで、
落ち着いて書くには狭すぎました。
それにべちゃくちゃ喋る行儀の悪い人がいて、
非常に耳ざわりだったのは困りもの。
苔寺のこけは青々として、一番見ごろ
だったのかもしれません。