晩秋の京都(清凉寺・化野念仏寺)
2009年 11月 28日
それにしてもホテルの朝食バイキングは高過ぎる。
土地の人からは釈迦堂と呼ばれ親しまれている、
嵯峨の五台山清凉寺へ向かう。
バス停の「嵯峨釈迦堂」で下車するとすぐ仁王門。
仁王門を通ると、右手に阿弥陀堂、霊宝館、
正面には本堂(釈迦堂)、左手には鐘楼、多宝塔など。
清凉寺は寛和3年(987年)に創建された。
今回特別公開されている、阿弥陀三尊像(国宝)は、
当寺院の創建より古く、
寛平8年(896年)に造られたとされる。
この地に源氏物語のモデルと言われる、
源融の山荘があったことに起因する。
山荘は阿弥陀三尊像造立を機に仏寺となり、
のちに清凉寺に引き継がれた。
霊宝館で特別公開中の阿弥陀三尊像と、
本堂(釈迦堂)ご本尊の釈迦如来立像(模刻像)を見学する。
この釈迦如来立像(国宝)は清凉式釈迦如来として名高く、
ご本尊は本堂内陣奥にある絢爛豪華な厨子に納められ、
年に数日だけご開帳される。
釈迦生存中37歳の時にインドで造られた
生前の生き姿を表していると言われている。
インドから中国を経由して日本にもたらされ、
「三国伝来生身釈迦如来」と呼ばれる。
(写真は淡交社「古寺巡礼・清凉寺」~転用させていただく。)
釈迦如来立像の像高は160センチ、木造彩色。
瞳にはこ黒石、耳孔には水晶玉。
像内には多くの』納入品。
阿弥陀三尊像は平安時代の造立で、仁和寺の阿弥陀三尊像と
ほぼ同時段の作だが、表情が異なる。
像高は、阿弥陀如来が178.2センチ、左脇侍の観音菩薩が168.3センチ、
右脇侍の勢至菩薩が165.7センチ。、
霊宝館特別公開を見学後、本堂を参拝、
大方丈、庭園などを見学する。
本堂左手には「秀頼公の首塚」がある。
昭和55年、大阪城の三の丸跡地の発掘調査から
出土した豊臣秀頼公の首を昭和58年、
秀頼公再興の由緒をもつ当寺に納められた。
近くの禅光坊住職をされている寂聴さんも
時折この辺りを散策されると書かれている。
清凉寺をあとにし、観光コースの嵯峨野へ向かう。
化野念仏時を訪れる。
以前訪れた折には、石造群があるだけの
淋しい所だったという記憶があるが、
今では立派に整備され、入口で入園料を払う。
竹林の中に道を作り、新しい霊園も開発とは。
念仏寺の石仏群、心安らかにしてくれる。
お参りした後、嵐山渡月橋をめざして歩く。
京都でも人気スポットの一つ、人また人の行列が続く。
途中の民家の玄関先で見かけた鉢植えの菊。
午後1時に苔寺入門の予定があるので先を急ぎ、
途中の祇王寺、二尊院、常寂光寺などには立ち寄らず、
落柿舎に立ち寄る。
ほぼ午前中の予定を終える。
渡月橋手前のそば処「よしむら」にて昼食をとる。
桂川に面し、向かい側には嵐山が一望できる。
人気の店と見えて、しばらく待たされる。
値段は少々高めだが味もよく、雰囲気は抜群。
店員の対応も感じがよい。
私はまだいったことがありませんので
いい所を紹介してもらえました!
嵐山から念仏寺しっかり歩かれましたね~
清凉寺は以前から一度訪れたいと
思っていた寺の一つ。
それは清凉式釈迦如来像の本家本元の
仏像がこの寺には祀られているので。
嵯峨野をめぐりながら歩くのはいいです。
人が少ないといいのですが。