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紅葉の草津温泉へ

10月31日から11月1日にかけて、紅葉の草津温泉へ出かけた。

家内の姪夫婦から誘われて総勢6名、大型乗用車でドライブ。
姪の旦那が運転してくれて、こちらはゆっくりとドライブの旅を楽しんだ。
東名高速道路から、圏央道に入り、さらに関越自動車道、そして上信越道を走り、
碓氷軽井沢ICを下りて、あとは国道を草津まで北上した。
高速道路ではSA二カ所に立ち寄り、昼食も済ませた。
草津町に入り、道の駅に寄った。

草津温泉の宿は、賑やかな街からはちょっと山を登った辺りにあり、
周りは別送地帯のようだ。
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宿に到着。


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草津温泉にはたくさんの源泉があるが、
この宿には「綿の湯」など2カ所の源泉から湯をひいている。
宿に到着して、早速温泉へ。
20カ所以上の湯処がり、温泉巡りが楽しめる。
乳白色の露天風呂も気持ちよい。
すっかり旅の疲れもとれたようだ。

個室で夕食、数々の和食料理に、日本酒「谷川岳」をいただいた。

暫く部屋で休息し、夜8時に宿出発のバスに乗り、
草津町中心部にあり、草津温泉の中核である「湯畑」を見学に出かけた。
沢山ある温泉の源泉の中で最も湯量が多く、街中の温泉の源となっている。
すごい勢いで湯が出てきて、辺り一面湯気が立ち昇っている。
因みに、草津温泉は毎分32,300リットルの自然湧出を誇り日本一だ。

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群馬県民なら誰でも知っている「上毛かるた」。
このかるたの「く」は、
「草津(くさづ)よいとこ薬の源泉(いでゆ)」。
草津は、土地の人は「くさつ」ではなく、「くさづ」というようだ。
草津は標高1,100~1,200メートルの高地にある。
白根山(2,160メートル)、本白根山(2,171メートル)、
そして、逢の峰(2,110メートル)の山麓にある。


2日目、朝早々に温泉の湯船につかった。
朝8時過ぎに朝食、これも和食料理中心で盛りだくさん。
食後しばらく時間が有ったので、
宿の周りを散策。
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10時半に宿をチェックアウト。

帰路も往路と同じコース。

道の駅で買い物などをし、軽井沢近辺にて昼食。
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その後は高速道を横浜へ向かった。

帰途、車窓から妙義山を望む。
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夕方4時半に帰宅。

のんびりと温泉入浴を楽しみ、紅葉も楽しめた1泊旅行でした。
運転手さん、ご苦労様、本当に有難うございました。









# by toshi-watanabe | 2023-11-03 14:37 | 旅行 | Comments(0)

藤田 芳康著「化けもの(南町奉行所吟味方秘聞)」を読み終える

藤田芳康さんの書下ろし時代小説
「化けもの(南町奉行所吟味方秘聞)」を読み終える。
河出文庫、780円+税。

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「今年最も期待される俊英の傑作時代小説」だと、
文芸評論家の縄田一男さんが評価された作品。
3年前に作家デビューを果たし、
この作品は2作目であると同時に初の時代小説。

読み始めたら面白く、結局一気に読み終えた。

江戸時代の名奉行と言えば、大岡越前守忠相が知られているが、
今回登場するのは、南町奉行所の奉行・桃井筑前守憲蔵。
養家で育った憲蔵は18歳の時に、急逝した養父の跡を継いだ。
非役のままでは行く末がおぼつかず、
人を押しのけ、あらゆる手立てをとって出世の道をつき進んだ。
表向きには実直で品行方正な努力家に見せていたが、
裏を返せば悪人同様の策略家だったかもしれない。
遂には南町奉行の座にたどり着いた。

吟味方筆頭与力の近藤辰之助から是非にと乞われて桃井奉行は白州へ。
白州に召し出された科人は、品川宿、旅籠尾張屋女中のお絹。
微罪ながら犯行動機について、一切語ろうとしない。
長引く吟味の果てに、敵は化けものと漏らす。
化けものとはいったい何者なのか。
お絹が捕まった真の狙いとは何なのか。
この後、白州で対決する、桃井奉行とお絹との探り合いが延々と続く。
最後には驚愕のどんでん返し。

読者を引きずり込む、著者の筆力には脱帽です。
縄田一男さんの高い評価が頷ける、凄い読み物。
次の作品が楽しみである。





# by toshi-watanabe | 2023-10-22 10:03 | 読書ノート | Comments(0)

宇江佐 真理著「御厩河岸の向こう」を読み終える

江戸人情短編傑作選「御厩河岸(おうまやがし)の向こう」を読み終える。
朝日時代諸説文庫、810円+税。


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文芸評論家の菊池仁さんが、「江戸人情短編傑作編」の
第一弾「酔いどれ鳶」に続いて、
今回第二陣として、この短編傑作編を纏められた。
7作品の短編で構成されている。

「御厩河岸の向こう」:
この作品を読み始めて、すぐ気が付く。
最近読んだ作品にそっくりではないか。
主人公のおゆりは、弟、勇助から、自分はのの様で
前世の記憶があると聞く。
これが発端で摩訶不思議な物語が展開する。
先に出版された朝日時代小説文庫の短編集
お堀シリーズ「おはぐろとんぼ」に「御厩河岸の向こう・夢堀」として
掲載されており、読んだばかりだ。
面白いのでもう一度読み直す。

「蝦夷錦」:
松前藩が出処と思われる蝦夷錦にまつわる話。
江戸時代特有の職業「古手屋」が絡んでくる。
「古手屋」とは現代の古着屋にあたる。

「仲の町・夜桜」:
主人公・おとせは、岡っ引きの夫に先立たれ、
時を同じくして、息子が嫁を迎えたので、
吉原で住み込みのお針子として働くことになる。
遊女たちの様々な恋模様などが絡んでくる。
そこで展開する矜持と悲哀の人間模様。

「秘伝・黄身(きみ)返し卵」:
江戸は八丁堀には町家があり、
奉行所の与力、同心など家が建てられている。
北町奉行所、臨時廻り同心、椙田忠右衛門の組屋敷も
一番南にある岡崎町の町家に囲まれたところに。
この忠右衛門と息子正一郎の嫁、のぶとの物語が展開する。

「藤尾の局(つぼね)」:
主人公のお梅は、両替商・備前屋の後添えとなり、女の子もできる。
所が先妻の子供である息子兄弟がおり、トラブルのもとに。
お梅は大奥の元老女、家庭内をうまくまとめて行く。
読者の感動を呼ぶ物語の展開だ。

「赤縄(せきじょう)」:
主人公・権佐は仕立て屋を営む一方、南町奉行所の与力・菊井数馬の
手先も務めている。
赤縄とは将来夫婦にある運命の男と女は、
生まれ時から足と足を赤い縄で繋がれているという喩。
僧侶・清泉に一目惚れした大店の跡取り娘・おこのが結ばれる、
橋渡しをするのが権佐。

「慶長笹書大判(けいちょうささがきおおばん)」:
著者が亡くなる前年、病魔と闘いながら仕上げた作品。
ヒロインのおふくが見事に描かれている。
亭主の勇次が忽然と姿を消して、
おふくは勇次の失踪後、伯父の営む口入れ屋に戻る。
そこには伯父と双子兄弟でもある実父も来ており、
一緒に商売をしている。
世話した女中が辞めてしまい、
急遽、おふくは代わりの女中として依頼先へ出掛ける。
そして大判事件に巻き込まれる。

いずれも面白く読める短編集である。





# by toshi-watanabe | 2023-10-20 10:44 | 読書ノート | Comments(0)

秋晴れの一日、上野公園で過ごす

10月13日、偶々金曜日でしたが、上野公園へ出かけました。
素晴らしい秋晴れに恵まれ、散策を楽しみました。

東京国立博物館にて開催中の特別展「京都・南山城の仏像」の見学が主要目的。
本館特別5室に展示された仏像は17躯で、
国宝が3躯、重要文化財が11躯を含みます。


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浄瑠璃寺のご本尊「九体阿弥陀如来坐像」は平安時代の作で国宝。
だいぶ傷みが目立つようになり、
2018年から5年かけて修復作業が行われました。
その修復が完了し、その記念も兼ねて、
今回の特別展に、1躯の阿弥陀如来座像が展示されました。
素晴らしい仏像です。


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浄瑠璃寺本堂でに阿弥陀如来坐像とともに四天王立像が祀られていますが、
広目天立像と多聞天立像、いずれも国宝、が出展されています。

浄瑠璃寺の宝池を挟んで本堂の向かい側には三重塔があり、
塔内に祀られている薬師如来坐像(重要文化財)も今回出展されています。


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その他に出展されているのは、寿宝寺の千手観音菩薩立像。
重要文化財で、ほぼ千本の手を持つ、珍しい例です。
禅定寺の十一面観音立像は重要文化財、美しい立姿です。
現光寺の十一面観音像は重要文化財、極く小型で、珍しい坐像ですが、
美少年の様な秀麗さです。
海住山寺の十一面観音菩薩立像、
阿弥陀寺の薬師如来坐像、
薬師寺の薬師如来坐像、
禅定寺の文殊菩薩騎獅像、
極楽寺の阿弥陀如来立像など、いずれも重要文化財。

特別展見学後、本館裏側の庭園を散策。
レストラン「ゆりの木」にて昼食を済ませました。
このレストランは、ホテルオークラ系列で、美味しい料理がいただけます。

午後は、東京都美術館で開催中の「東京展」を見学。


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幅広いジャンルの作品が広い会場を埋めつくし、
丁寧に観て行くと時間がかかります。
招待状を頂いた方の、奈良公園を描かれた大作も見学、素晴らしい作品です。

歩き疲れましたが、芸術の秋を堪能した一日でした。





# by toshi-watanabe | 2023-10-14 11:05 | 寺院・仏像 | Comments(0)

西條奈加著「金春屋ゴメス・因果の刀」を読み終える

西條奈加さんの最新作「金春屋ゴメス・因果の刀」を読み終える。
新潮文庫、850円+税。


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西條奈加さんは北海道出身。
2005年(平成17年)に、「金春屋ゴメス」で、
日本ファンタジーノベル大賞を受賞して、作家デビューを果たした。
その後、2012年(平成24年)、「涅槃の雪」で中山義秀文学賞を受賞。
2015年(平成27年)には「まるまるの毬」で吉川英治文学新人賞を受賞。
そして2021年(令和3年)、「心淋し川」で直木賞を受賞された。

「金春屋シリーズ」としては、2006年(平成18年)に、
「金春屋・芥子の花」を出され、今回3冊目が出版された。
私自身、このシリーズを読むのは今回初めて。
「因果の刀(かたな)」を読み始めて、最初こんがらかってしまい、
なかなか読み進めなかったのが正直のところ。

物語が進行する場所は「江戸国」で、時は21世紀半ばという設定。
江戸時代の江戸ではないが、背景は江戸時代そのもの。
自然と共存した暮らしと、木と紙で出来た町の景色だ。
31年前、江戸国は日本からの独立を宣言し、鎖国を敷いた。
江戸国は北関東から東北にまたがる一帯に、
日本の東京・千葉・神奈川を合わせたほどの領土、人口も7百万人。

物語の主人公、金春屋ゴメスは、正式には馬込播磨守寿々といい、
2人いる長崎奉行の一人で、国境の巡視などを務める。
その配下たちが登場するのだが、親方を恐れている。
身の丈6尺6寸、目方46貫という巨漢、大声で怒鳴りつけるが、
日本国に居た折は優秀な研究者として名をはせていた。

江戸国からの阿片流出について、日本からの査察が入った。
査察団の団長は、江戸城で評定が行われる中、
ゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。

ということで物語は一挙に進行する。
背景が分かると、読みやすくなり、大いに興味深く面白く、読み終える。

お薦めの一冊である。












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# by toshi-watanabe | 2023-10-07 10:26 | 読書ノート | Comments(0)

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by toshi-watanabe