さて奈良旅行の3日目、最終日。
朝橿原温泉の宿を発ち、吉野山に直行。
広い駐車場もまだがらんとしており、
我々の観光バスが駐車場では2台目の大型車両。
山道を歩き始めても、人もまばら、
屋台の店も準備の最中。
土産物店も店開きしたばかり。

国宝の仁王門を通って、金峰山修験本宗総本山の
金峰山寺(きんぷせんじ)へ参拝する。

d0037233_14262043.jpg
d0037233_14263366.jpg


国宝の仁王門は、重層入母屋造、棟の高さは20.3メートルの
日本屈指の山門である。
檜材の寄木造、高さ5.1メートルの仁王像が安置されている。

本堂の蔵王堂も国宝に指定されている。
本尊の巨大な蔵王権現3体と多くの尊像が安置されている。
重層入母屋造、桧皮葺、高さ34メートル、四方36メートルで、
安土桃山時代に再建された大伽藍である。
木造建築としては奈良東大寺大仏殿に次ぐ大きさ。
お堂に使われている太い柱はツツジ、梨などの自然古木である。
開基は役小角(行者)。

丁度、花供懺法会(はなくせんぼうえ)の時期で、
花供会式(大名行列)の行事が行われていた。

運よく、蔵王権現が御開帳の時期に当たり、拝顔できる。

d0037233_14491174.jpg

d0037233_14365565.jpg
d0037233_143734.jpg


蔵王権現像は木彫像としても秘仏本尊としても、
日本最大級の像である。
3体いずれの像も怒髪天を衝く激しい怒りを表し、
荒々しく振り上げた右手と右足が見る者を圧倒する。
秘仏とされてきたため、今なお色褪せず、
火焔光の朱や青黒い肌のあざやかな彩色がそのままである。
三尊のうち中尊が釈迦如来、左脇侍が弥勒菩薩、
右脇侍が千手観音菩薩の化身とされており、
過去、現在、未来の三世を救済するために
仮の姿で現れたのだという。
檜材木造、彩色、像高は中尊が728cm、左脇侍が615cm、
そして右脇侍が593cmである。
安土桃山時代の作。

d0037233_14494390.jpg
d0037233_14495283.jpg


東南院、大日寺などを通り過ぎる。



勝手神社は閉鎖中。
観光客も次第に増えて来る。
立ち並ぶ土産物店もにぎやかに。
胃腸薬で名高いダラスケ丸の店も。

d0037233_14531421.jpg


吉野山全山とは行かないが、一部の桜が見ごろを迎えている。

d0037233_14545591.jpg


竹林院に立ち寄る。
この寺院は宿泊もできるようだ。
寺域に「群芳園」という奥庭がある。
縁起抄によれば、豊太閤吉野観桜の際に、千利休が築造したもので、
桃山中期の名園として、大和三庭園の一つと言われている。
しだれ桜の「天人之桜」が池のほとりに見られる。
まだちらほらと咲き始めたばかりである。

d0037233_152323.jpg
d0037233_1524997.jpg


庭園では、ショウジョウバカマが紫色と白色の花を咲かせている。

d0037233_15511336.jpg


一番頂上の西行庵まで行ければよいのだろうが、
残念ながら、今回時間が足らない。
谷川沿いの道に出てみると、
もみじの新緑が素晴らしく、ひっそりと二輪草の群生が見つかる。

d0037233_1572210.jpg
d0037233_1572867.jpg


吉水神社で参拝。一目千本と言われる全山桜の景色が
展望できる絶好の場所なのだが、
今年は開花が遅れ、まだうっすらとした感じで絶景を楽しむとは行かない。

d0037233_1511924.jpg
d0037233_15112110.jpg
d0037233_15113266.jpg


ここは白鳳年間に役行者により建立されたもの。
南北朝時代、第96代、後醍醐天皇が南朝の元宮とした。
後醍醐天皇が祭神として祀られている。
義経、静御前や秀吉由縁のところでもある。
建物は本社、楠公祠、書院で構成されている。
部屋や展示品を見学する。
義経着用の「色々威腹巻」、狩野永徳の屏風絵なども見られる。

d0037233_15223256.jpg
d0037233_15224343.jpg
d0037233_15225580.jpg
d0037233_152391.jpg


駐車場に戻る頃には、歩くのもままならないほど大混雑。
予定時間までにはとしばし焦ってしまうほど。


吉野を後にし、最終目的地の大野寺へ向かう。
宇陀市室生大野にあり、室生寺への道の途中に位置する。
宇陀川の対岸にある弥勒磨崖仏で知られ、
また花の寺でもある。

d0037233_15274740.jpg
d0037233_1528592.jpg


大野寺にも樹齢300年のしだれ桜、そして春の花がすでに咲き乱れている。

d0037233_15292770.jpg
d0037233_15293687.jpg
d0037233_15294764.jpg
d0037233_1529576.jpg
d0037233_1530799.jpg
d0037233_1530265.jpg
d0037233_15303610.jpg
d0037233_15304415.jpg


山茱萸(さんしゅゆ)、土佐水木(とさみずき)、
連翹(れんぎょう)、花蘇芳(はなずおう)、木瓜(ぼけ)など、
モミジの一種が朱色の新芽も色鮮やかに。

好天にも恵まれ、忙しいスケジュールを予定通りこなし、
大いに古都の春を楽しむことができた。
by toshi-watanabe | 2012-04-15 15:39 | 旅行 | Comments(0)

さて2日目の昼前、立派な建物の立ち並ぶ天理の街並みを通り抜け、
石上神宮(いそのかみじんぐう)に到着する。

d0037233_8544853.jpg


参道を行くと、神のお使いか木の枝に鶏が数羽、
地上には数羽の鳥骨鶏が動きまわっている。

d0037233_8563553.jpg


脇の鏡池には「ワタカ」という天然記念物の魚が泳いでいる。
小型の鯉といった姿である。

正面の拝殿で参拝する。
本殿は奥にあり表からは見えない。
石上神宮は、伊勢神宮とともに日本最古設立の神宮とされ、
この拝殿は国宝に指定されている。

d0037233_932938.jpg


拝殿の近くに、古びた今にも朽ち果てそうな建物がある。
摂社出雲建雄神社拝殿であり、国宝となっている。
廃寺となった天理市の内山永久寺から移築したもの。

d0037233_965779.jpg


神宮にはもう一点国宝がある。
七支刀で、レプリカが展示されている。

次いで、高野山真言宗、釜ノ口山長岳寺へ。
昼の弁当を広げ、食後はいよいよ山の辺の道を歩く。

d0037233_9104153.jpg
d0037233_910584.jpg


平安時代創建以来残っている、唯一の楼門は重要文化財。
日本最古の鐘楼門である。
上層に梵鐘を吊った遺構がある。
そのほか、旧地蔵院、旧地蔵院持仏堂、五智堂等が重要文化財。

d0037233_9193947.jpg


山の辺の道は、田畑や雑木林の中を進む。
時折り満開の桜。

d0037233_9214231.jpg


行燈山古墳、崇神天皇陵は、天皇陵としては最も古いといわれる。
全長約242メートルの前方後円墳である。

d0037233_926822.jpg
d0037233_9261986.jpg


山の辺の道の道しるべ。

d0037233_927349.jpg


渋谷向山古墳、景行天皇陵。
3段に構築された前方後円墳である。
全長約300メートル、周囲約1キロに濠をめぐらせた堂々たる古墳。

d0037233_9305615.jpg


山の辺の道沿いには数多くの歌碑が置かれている。

d0037233_9314786.jpg


「未通女等(みとめら)が 袖布留《振》山(そでふるやま)の瑞垣(みづがき)の
 久しき時ゆ 思《憶》ひき吾は」 (「万葉集」巻4-501 柿本人麻呂)

「玉かぎる 夕さり来れば 狩人の弓月が嶽に 霞たなびく」
 (「万葉集」巻10-1816 詠み人知らず)

桜、そして歌碑がつづく。

d0037233_944749.jpg


d0037233_9442334.jpg


「うま酒三輪の山青丹よし奈良の山の山のまに い隠るまで道のくまいさかるまでに
 つばらにも見つつ行かむをしばしばも 見さけむ山を心なく雲の隠さふべしや」
 (巻1-17 額田王、筆者は中河興一)

「ぬばたまの夜さり来れば巻向(まきむく)の 川音高しもあらしかも疾き」
 (巻7-1101 柿本人麻呂、 筆者は武者小路実篤)

「神山の山邊真蘇木綿(やまべまそゆふ)みじか木綿 
 かくのみ故に長くと思ひき」 (巻2-157 高市皇子、 筆者は入江泰吉)

檜原神社に立ち寄る。
三輪山中にある磐座をご神体としているので本殿はない。
明神鳥居三つを一つにした、三ッ鳥居が見られる。

d0037233_10114683.jpg
d0037233_1011567.jpg


この「山邊道」の道標は、小林秀雄が書いたもの。
最近、元マラソン選手だった某女史がこの地を訪れ、
丁度野鳥の声が聞こえたそうだが、
この道標を見て、「小鳥の道」と読んでいたよと、
ボランティアガイドさんが教えてくれた。

d0037233_10215356.jpg


三輪山奥之院、玄賓庵、そして歌碑。

d0037233_10244813.jpg


d0037233_1025365.jpg


「蘆原のしけしき小屋にすがだゝみ いやさや敷きてわが二人寝lし」
 (古事記 神武天皇、 筆者は北原壽逸)

「狭井河よ雲立ちわたり畝火山 木の葉騒ぎぬ風吹かむとす」
 (古事記 伊須気余理比売、 筆者は月山貞一)

大神神社手前の展望台から大和平野を望む。
大和三山、耳成山、畝傍山、そして天の香具山。
大神神社の大鳥居も見える。
この大鳥居、国内2番目の高さだという。

d0037233_10413726.jpg


山の辺の道散策も大神神社が終着点。
「おおみわじんじゃ」と読む。
ウォーキングの出発は天理市だったが、ここは桜井市。
三輪明神、三輪神社ともいう。

d0037233_10445395.jpg
d0037233_1045416.jpg
d0037233_10451542.jpg


丁度春の例祭、「大神祭(おおみわさい)」が行われている。
行列に使われた神輿などが拝殿前に置かれている。

この境内にも歌碑が見られる。

d0037233_10481879.jpg
d0037233_10483922.jpg


「やまとはくにのまほろばたたなづく 青がき山ごもれる大和しうるわし」
 (古事記 倭建命、 筆者は黛敏郎で、五線譜に書いている)

d0037233_10591442.jpg


大神神社を後に、2日目の旅程を終える。
宿は橿原温泉、温泉大浴場で一日の疲れをとる。
by toshi-watanabe | 2012-04-15 10:59 | 旅行 | Comments(0)

4月8日から2泊3日の旅程で古都、奈良を訪れる。
時まさに春爛漫、好天にも恵まれる。

名古屋駅前からバスで奈良へ向かう。
最初の訪問先は、奈良県の大宇陀である。
大宇陀にある本郷の滝桜を見学する。
又兵衛桜とも呼ばれている。

d0037233_13294017.jpg
d0037233_1329556.jpg


大阪の役で西方の武将として活躍した後藤基次(又兵衛)が、
豊臣家再興を夢見て暮らしていたのが大宇陀の地、
後藤家の屋敷跡に立っているのが、このしだれ桜。
誰いうとなく又兵衛桜と呼ばれるように。
樹齢300年の枝垂れ桜、根元の幹まわりは3メートルばかり。
地元でしか知られていなかった又兵衛桜は、
2000年に放映された大河ドラマ「葵徳川三代」の
オープニング場面の画像として映し出され、全国に知れ渡る。

今年初め、87歳で他界された日本画家の小泉淳作さんが、
最晩年5年がかりで完成させたのが、奈良東大寺本坊の襖絵。
40面の襖絵のうち12面は桜をモチーフに描かれているが、
3種類の桜で構成されている。
「東大寺本坊の桜」、「吉野の桜」、そして又兵衛桜をもとに
描かれた枝垂れ桜である。

今年の冬は異常気象で例年よりも長く寒い時期が続き、
桜の開花がどこも遅れ気味。
この又兵衛桜も例外ではなく、例年なら満開の時期を
迎えているはずなのに、残念ながらまだ蕾のまま。
見事な枝垂れ桜は見られず、ただ満開時を想像するのみ。

次いで長谷寺を訪れる。
前回は一昨年、牡丹の季節に訪れている。
真言宗豊山派の総本山として、
また西国三十三所第八札所として信仰を集めている。

d0037233_1403682.jpg
d0037233_1412739.jpg


ご本尊は十一面観音立像。
十一面観音としては、珍しく錫杖を持ち、長谷寺式十一面観音像の
特色となっている。

d0037233_1442333.jpg


国指定の重要文化財、木造漆箔、像高は1018㎝と最大級の仏像。
室町時代、天文7年(1538)の作。
像内部は複雑で、前後左右に貫を通すなど堅固に組まれている。
国宝本堂は徳川三代将軍家光公の寄進により建立されたもの。
入母屋造の正堂と礼堂からなる双堂(ならびどう)形式で、
前面に懸造りの舞台がついている。
ここからの眺めは天下一品。
五重塔も望める。

d0037233_14162367.jpg


花の寺として知られ、桜のほかに山茱萸(さんしゅゆ)の花が咲いている。
福寿草の花もまだ見られる。

d0037233_14174342.jpg
d0037233_14181038.jpg
d0037233_14181726.jpg
d0037233_14184098.jpg


初日はここまでで、奈良市内へ向かう。
市内のホテルに入る前に、割烹「東吉」で懐石風大和料理の夕食をとる。


二日目の朝は、宿からすぐ近くの奈良公園へ。
氷室神社を訪れ満開の桜見物。
ここは初めてである。

d0037233_14243040.jpg
d0037233_142534.jpg
d0037233_14245694.jpg


白木蓮も満開。

d0037233_14254325.jpg


このあと2時間ばかりフリータイム。
各自好きなところを回る。
東大寺の南大門で記念撮影。
鹿せんべいが売られ、台湾、中国、東南アジアからの観光客が
鹿を相手に大騒ぎ。

d0037233_14282840.jpg
d0037233_14283733.jpg
d0037233_14284991.jpg


山門としては日本一大きい南大門、圧倒される大きさである。
左右にそびえたつ金剛力士像(国宝)は見事である。
檜材木造、彩色、像高は阿形像が836㎝、吽形像が842cm。
鎌倉時代の作で、運慶、快慶をはじめ慶派の仏師により造立。
通常、向かって右側に口を開いた阿形像、左側に口を結んだ吽形像が
安置されるが、南大門の金剛力士像は
左右が逆に安置されている。
珍しい配置である。

昨年オープンしたばかりの東大寺ミュージアムを訪れる。
法華堂(三月堂)が現在修復作業中で、
ご本尊の不空検索観音菩薩坐像が、
東大寺ミュージアムのメインホールに安置されている。
朝一番でミュージアムに入ると、
丁度僧侶が朝のお勤め、読経をされているのに巡りあう。
しばらく静かに目を閉じ、読経に耳を傾ける。

d0037233_14585978.jpg
d0037233_14591030.jpg


不空検索観音菩薩坐像の頭上から、宝冠が取り外され、
現在宝冠が別途展示公開されている。
以前暗い法華堂の中で拝顔した時とは異なり、
ゆったりとした広い空間で、宝冠なしの菩薩像、
印象が全く異なる。

国宝で、奈良時代、8世紀の作。
像高は362㎝、材質は脱活乾漆造。
目が三つ、腕が8本の3目8臂。
本来異様となるはずだが、この仏像は自然な顔立ちで、
それが不思議な魅力を備えている。
宝冠は千数百個の玉で飾られている。

東大寺ミュージアムを出て、
奈良公園内を散策する。
興福寺の五重塔。
京都東寺の五重塔に次いで2番目に高い五重塔である。

d0037233_15111999.jpg



奈良公園を後に天理へ向かう。
by toshi-watanabe | 2012-04-14 15:11 | 旅行 | Comments(2)

4月の初め、上野公園、東京国立博物館の平成館で開催中の
特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」を見学する。
折りから桜も咲きほころび、春爛漫の好天に恵まれ、
平日とは言え大勢の花見客でにぎわっている。

博物館にも大勢来られているが、
入場待ちの列もなく、そのまま展示会場へ。

d0037233_1534219.jpg


「まぼろしの国宝、ニッポンに帰る」とサブタイトルが付けられている通り、
仏像、仏画、絵巻、中世水墨画、近世絵画など約90点、
えりすぐりの作品が出展されている。
ボストン美術館は「東洋美術の殿堂」と言われ、
100年以上にわたり日本美術の収集にあたってきた。
アーネスト・フェノロサ、岡倉天心などが尽力、
既に10万店点を超える日本の美術品を保存している。

東京国立博物館140周年の特別展でもある。
この特別展は6月10日まで開催された後、
名古屋ボストン美術館にて、本年6月23日から9月17日までと、9月29日から12月9日まで、
九州国立博物館にて、来年1月1日から3月17日まで、
そして大阪市立美術館にて、来年4月2日から6月16日まで開催される。

展示会場は、プロローグに始まり、
第1章、「仏のかたち、神のすがた」、
第2章、「海を渡った二大絵巻」、
第3章、「静寂と輝き -- 中世水墨画と初期狩野派」、
第4章、「華ひらく近世絵画」、
第5章、「奇才、曽我蕭白」、
そして第6章、「アメリカ人を魅了した日本のわざーー刀剣と染織」。

第1勝には4点の仏像と17点の仏画が展示されている。
ひときわ輝いているのが、
慶派の大仏師、快慶作の弥勒菩薩立像。

d0037233_15362285.jpg


像内に納められている経典の奥書により、鎌倉時代、
文治5年(1189)に造立されたものと判明。
豊かな表現で素晴らしい仏像である。
檜材、割矧造り、玉眼、像高は106.4cm。

菩薩立像。

d0037233_15404952.jpg


檜材、一木造、彩色、像高は176.5cm。
平安時代、8世紀末~9世紀初めの作。

地蔵菩薩坐像。

d0037233_15424632.jpg


鎌倉時代、元享2年(1322)、円慶の作と言われる。
檜材、寄木造り、彩色、玉眼、像高は82.6cm。

第2章では、「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」の
素晴らしい絵巻が出展されている。
このコーナーが最も込み合い、じっくりと観られない状況。

d0037233_15512952.jpg
d0037233_15514065.jpg


「吉備大臣入唐絵巻」は平安時代、12世紀後半の作。

「平治物語絵巻」は鎌倉時代、13世紀後半の作。
この絵巻は十五巻近い大作であったといわれるが、
現存するのは三巻のみである。
ボストン美術館保有で今回展示された「三条殿夜討巻」のほかに、
二巻が日本国内にある。
この二巻も、今回の特別展に合わせて一般公開される。
「六波羅行幸巻」(国宝)は4月17日から5月27日まで、
東京国立博物館の本館2室にて展示される。
「信西巻」は4月j14日から5月20日まで、
静嘉堂文庫美術館にて展示される。

第3章では、狩野元信などの水墨画が出展されている。

祥啓筆の「山水図」。
室町時代、15世紀末~16世紀初めの作。

d0037233_1615123.jpg


狩野元信筆の「白衣観音図」。
室町時代、16世紀前半の作。

d0037233_1625255.jpg


伝狩野元信筆の「韃靼人狩猟図」。
室町時代、16世紀前半の作。
日本初公開、静嘉堂文庫蔵の「韃靼人打毬図屏風」とともに、
もとは大徳寺興臨院の襖絵であったのではと言われている。

d0037233_166553.jpg


第4章では、長谷川等伯、尾形光琳、伊藤若冲、狩野探幽などの作品が見られる。

等伯の「龍虎図屏風」。
江戸時代、慶長11年(1606)、晩年の作品。

d0037233_16175370.jpg
d0037233_1618954.jpg
d0037233_16181425.jpg


光琳の「松島図屏風」。
江戸時代、18世紀前半の作品。

d0037233_16195165.jpg


若冲の「十六羅漢図」、16幅のうち4幅。
江戸時代、18世紀後半の作。

d0037233_16111479.jpg
d0037233_16112180.jpg
d0037233_16113281.jpg
d0037233_16113937.jpg


第5章は今回の特別展で、最もインパクトの大きかった
曽我蕭白の作品、11点が出展されている。
スケールの大きさに圧倒される。

「雲龍図」は宝暦13年(1763)、蕭白34歳の作品。
1911年、ボストン美術館に収められた時、
すでに襖から剥がされた状態にあった。
最近修繕作業が終わり、パネルに張り付けた形で、
今回初めて公開される。
元々、寺院の襖絵と考えられる。
左側と右側が展示されている。
中央部分は喪失したとみられる。
その一部。

d0037233_16293754.jpg


同じく蕭白の「虎渓図屏風」。
江戸時代、18世紀後半の作品。

d0037233_1631149.jpg


いずれも素晴らしい、貴重な作品ばかりである。

平成館での見学を済ませた後、
法隆寺宝物館に立ち寄る。
節電のせいか、館内は暗く、手探りで館内を見学する。
数多くの菩薩像が展示されている。

宝物館の正面には、しだれ柳が芽を吹いており、
緑が目を休ませてくれる。

d0037233_16361679.jpg
d0037233_16362589.jpg
d0037233_16364113.jpg


開放されている本館の裏側、庭園も散策する。
桜の花もほぼ満開。
大根の花に似た花が咲いている。
移築された九条館と茶室の「転合庵」も見られる。

d0037233_16391132.jpg
d0037233_16393479.jpg
d0037233_16394035.jpg
d0037233_16395931.jpg
d0037233_1640616.jpg
d0037233_16402456.jpg
d0037233_16402911.jpg
d0037233_16404899.jpg
d0037233_16405428.jpg

by toshi-watanabe | 2012-04-12 16:41 | 一般 | Comments(4)

「墨舟会展」のお知らせ

今年も「墨舟会展」の季節となりました。
山下公園の散策がてら、お出かけ下さい。

     「第18回墨舟会展」

  会期:  4月23日(月) ~ 29日(日)
        9:00 ~ 18:00
        初日は、12:30 ~ 18:00
        最終日は、 9:00 ~ 15:30

  会場:  神奈川県民ホール、 第一展示室
        横浜駅東口、または桜木町駅よりバス、
          神奈川自治会館前下車、徒歩2分
        みなとみらい線、日本大通り下車、徒歩6分

水墨画の作品、約70点が展示されます。
掛け軸も数点出品されます。
私は8号の額2点を出展いたします。
by toshi-watanabe | 2012-04-04 15:20 | 一般 | Comments(2)

倉敷雛まつり

今日から4月、東京のソメイヨシノも昨日開花宣言、
いよいよ春爛漫の季節ですね。

旧聞になりますが、
先月岡山方面に旅をし、倉敷美観地区を
散策した折、「倉敷雛まつり」に巡りあいました。

旧家で保存されているお雛様の数々を
大変興味深く拝見しました。
どれも素晴らしいお雛様です。

d0037233_932829.jpg
d0037233_932172.jpg
d0037233_9322543.jpg
d0037233_9323270.jpg
d0037233_9324098.jpg



d0037233_9325464.jpg
d0037233_933078.jpg
d0037233_933697.jpg
d0037233_9331413.jpg
d0037233_9332189.jpg



d0037233_9333614.jpg
d0037233_9334322.jpg
d0037233_9335055.jpg
d0037233_9335770.jpg
d0037233_934447.jpg



d0037233_9342375.jpg
d0037233_9343513.jpg
d0037233_9344594.jpg
d0037233_9345360.jpg



d0037233_9352630.jpg
d0037233_9353433.jpg
d0037233_9354248.jpg
d0037233_9355082.jpg
d0037233_9361472.jpg

by toshi-watanabe | 2012-04-01 09:36 | 季節 | Comments(2)