11月29日、風もなく穏やかな秋晴れ。
国指定の重要文化財、「関家住宅」の特別公開があり、
見学に出かける。
場所は横浜市都筑区勝田町にあり、
横浜市営地下鉄の「仲町台」駅から歩いて20分ほどのところ。

現地集合時間は午後1時半。
気候もよいので、早めに家を出て、
仲町台駅付近で昼食をとることに。
市営地下鉄の開通に伴い新しくできた駅の一つ、
仲町台駅前は如何にも新興都市といった雰囲気。
駅前広場が整理され、建物はどこも新しく、
モダンな感じの店の並ぶ通りがある。
一軒蕎麦屋が見つかり、その店に入る。

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蕎麦茶房「楽(RAKU)」の店名通り、
今までのイメージの蕎麦屋とはまったく異なる造り。
しっとりと落ち着いた感じの内装で、
どちらかといえばカフェか喫茶室のようだ。
木の椅子で、冷えてはと座布団代わりに使ってくれと、
布製のものを持ってきてくれる。
因みにトイレには竹炭が置かれている。
店の一角にそば手打ちのコーナーがあり、
蕎麦の手打ちが見られるようにガラス張りになっている。
本日のそばは北海道産と説明書きが。
なめたけそばを注文。
なめたけの香りも良く、これがなかなか美味しい。
ただ値段が少々高め。
店内はほぼ満席になり、皆さんセットものなどを注文されている。

さて腹ごしらえもでき、近くを散策してみることに、
店に面した通りは下り坂になっており、
突き当たりが公園になっている。
「せせらぎ公園」という。
流れがあり、紅葉が見事、散策路が整備されている。
鴨がせっせと動き回っている。
しばらく歩くと、古民家があり、自由に見学できる。

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関家住宅に向かう途中できれいな並木道を目にする。

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集合時間よりかなり早めに現地に到着。
受付を済ませて時間を待つ。
この特別公開は年に1回行っているそうで、
今回は4度目の公開とのこと。
横浜市教育委員会文化課が見学希望者を募集したところ、
200名の募集に対して250名の応募があり、
全員希望に応じることになったとの説明を受ける。
朝から30分おきにグループをまとめて案内されている。
われわれのグループも25人前後といったところ。
時間になると、文化課の職員が専門のガイドの方か
よくわからぬが、年配の担当者が説明しながら中を案内。
40分以上にわたり細かく説明され、大変ありがたい見学会。

江戸時代から続く旧家で、この土地の名主と代官を兼務されてきた
大変珍しいケースだ。
世襲で、現在の当主は22代目。
22代目当主、85歳の関恒三郎さんが門で出迎えてくれる。
普段ここにご家族がお住まいで、
市民には年に1度だけ特別公開をされている。
国の重要文化財として指定されているのは、
主屋(入母屋造り、茅葺き)。
書院(寄棟造り、茅葺き)。
表門(長屋門、寄棟造り、二階建て、茅葺き)。
それに宅地、山林、畑地および墳墓地(11,548㎡)。
こうした民家で書院のあるのは非常に珍しい。

平成14年11月から17年7月にかけて、
国庫補助(3億円)事業保存修理の大工事が行われた。
主屋は解体修理、書院は半解体修理、表門は部分修理。
耐震構造にするとともに、
江戸初期の姿にできる限り近い形に復元。
東日本でも最古級の民家とされる。

関家入口と表門。
表門の2階部分はかって養蚕に使われていた。

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主屋の正面。

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主屋の土間登板の間。
土間は広く、見事な梁が見える。
囲炉裏には火が赤々と。

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書院と床の間。

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東屋と東屋からの一望。
手前に見えるのが書院と書院の庭、奥が主屋。
右手が表門となる。

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by toshi-watanabe | 2008-11-30 11:47 | 一般 | Comments(4)

11月22日、秋晴れ。
午後3時から池袋の某所で高校のクラス会。
気候もよいので、早目に家を出、
渋谷で岡本太郎の大壁画「明日の神話」を見学。
私は勘違いして地下に設置されるものと思っていたが、
実際は地上2階、京王井の頭線への連絡通路の壁一面に
設置され、この17日より公開されている。
縦5.5メートル、横30メートルの大パノラマである。
観る人を圧倒する。
カメラに収めパノラマ写真に合成してみたが、
ご覧の通り。

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「明日の神話」


その後、新宿に立ち寄り、新宿御苑で時間をつぶす。
好天に恵まれ大勢の方が来られている。
一眼レフに三脚を抱えたカメラマンもみられる。
イチョウはすっかっり彩り、日の光を受けて黄金色。
モミジやカエデはもう少しという感じだが、
中には紅葉している木もある。

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空に向かって高く伸びた皇帝ダリアがピンク色の花を咲かせ、
われわれを見下ろしているような風情。

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十月桜と子福桜がちらほらとかわいらしい花を咲かせている。

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by toshi-watanabe | 2008-11-23 10:29 | 季節 | Comments(4)

11月17日、天気も回復、秋晴れの一日、
「神奈川県の仏像を学ぶ会」の月例会で、
平塚市南金目にある金目山光明寺を訪れる。
相模大野駅で途中下車し、駅ビルの8階、
そば処「つづらお」で昼食をすます。
小田急の秦野駅で下車し、路線バスの平塚行きに乗る。
寺のすぐ近くのバス停、金目駅で降りる。
バス停の名前に駅がつくのも妙だが。
昔は馬車でも通っていたのだろうか。

光明寺は天台宗、ご本尊は聖観音。
秘仏で厨子に納められ、60年に一度ご開帳される。
坂東33観音七番札所で、金目観音と通称されている。

金目観音を安置している本堂(観音堂)は神奈川県の指定文化財。
屋根は現在ふき替えられているが、修理前の姿は、

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光明寺の入り口と付近の案内板。
仁王門の先には観音堂の正面が見える。

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仁王門には、阿吽一対の立像。
像高は阿形280センチ、吽形295センチ、両像とも基本的には頭部と
体躯前面とを欅の一木で刻み、体部に内刳りを施し、遊足を別材とする。
残念ながら周りを木枠とガラスで覆われ、上半身が見られない。
仁王門には金剛力士像が履くような大きな藁草履が。

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観音堂の正面、仁王門横の鐘楼、そして案内板など。

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本尊の聖観音の像高は167.7センチの等身像。
頭部に二条の環がつき、やや上方に開く天冠台を戴く。
頭部、躰部の木質が異なる寄木造。
頭部は全く内刳りを施さないムク材で、材質はケヤキが用いられている。
躰部はカヤ材である。
本尊厨子は国の指定重要文化財となっている。

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厨子の手前に、お前立ちとして、木造聖観音菩薩立像が安置されている。
国の指定重要文化財である。
寄木造、玉眼嵌入、肉身部漆箔、着衣部朱漆塗、
像高は85センチ。
明応7年(1497)ごろの造立とみられる。

本堂左奥には木造観音33応現身像33躯も祀られている。

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南北朝時代の作とされる梵鐘が本堂の片隅に置かれている。
以前は仁王門にかけらていたようだ。
室町時代の古鐘として県の指定重要文化財に指定。

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ご近所の信者の方か、寺院を訪れている間に、
何人もの方が入れ替わりお参りに来られる。

庭には水琴窟が最近造られ、心地よい根を聞かせてくれる。
桜とカヤの古木もみられる。
ご住職が内陣の奥まで特別に案内され、
仏像をまじかに拝顔でき、幸いであった。
あらためてご住職のご配慮に感謝申し上げたい。
by toshi-watanabe | 2008-11-18 10:16 | 寺院・仏像 | Comments(2)

11月の山里

11月上旬、晩秋の群馬へ出かける。
めっきりと冷え込みが厳しくなる。
残念ながら、この辺りスギやヒノキの針葉樹林が多い。
その中でも雑木林の紅葉が色鮮やかに。

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山茶花の花。

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山帰来の実がいよいよ真っ赤に。

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山の紫式部の実と名前のわからぬ蔓の青い実。

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クサギとヒマラヤ雪の下。

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黄色い花、菊谷菊(泡黄金菊)、薬師草、石蕗、黄花コスモス。

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藪柑子。

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茶花、河原撫子、ヒメツルソバ。

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菊。

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藤棚の竹が腐り始め、
今にも倒れそうな状態だったが、
今回、水上のNさんが孟宗竹を運んできていただき、
桐生のYさん、Mさんとで、
新しい藤棚を見事に作り上げてくれる。

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by toshi-watanabe | 2008-11-15 10:28 | 季節 | Comments(2)

11月5日。
鎌倉へぶらっと出かける。
朝は曇り空で、肌寒かったが、
昼、鎌倉に着くころには青空が現われ日差しも。

鎌倉八幡宮の境内にある「鎌倉国宝館」にて
鎌倉国宝館開館80周年を記念した特別展
「鎌倉の精華」が開催されている。

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駅から段蔓の大通りを歩いて直接国宝館に向かう。
鎌倉の町中は平日でも人が多い。
ところが国宝館の中には見学者も少なく、
森閑としている。
おかげでゆっくり拝観できる。
一部屋が彫刻で、23点、34躯体の仏像等が並べられている。
もう一部屋には、水墨画、仏画、書跡、美術工芸品が並べられている。

仏像は建長寺、寿福寺、宝城坊、極楽寺、慈眼寺、東慶寺などの所蔵品。
宝城坊(日向薬師)の薬師如来坐像(重要文化財)。

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寿福寺の銅造薬師如来坐像(重要文化財)。

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何体かの仏像は以前寺院で拝観しているが、
あらためて真近に拝顔できるのはありがたい。
この特別展、11月24日まで開催されている。


鶴岡八幡宮で参拝した後、
裏道を抜け、鎌倉宮の前に出、
そこから西のほうへ、小川沿いの細い道を行く。
突き当たりに「覚園寺」である。
古儀真言宗、鷲峰山覚園寺(かくおんじ)は、
建保6年(1218年),北条義時が建立した大倉薬師堂がはじまりとされる。
ここは入園時間が決められている。
午前が9時、10時、11時、午後が1時、2時、3時受付となっている。
山門をくぐると庭があり、正面には愛染堂がある。

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庭に秋の草花が咲いている。
竜胆、白い竜胆、高野箒、磯菊、杜鵑草など。

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時間になると、僧侶が来られ、まず愛染堂の前で参拝と説明、
それから受付を通り境内(国史跡)に進む。
僧侶が45分ほど、集まったグループを案内してくれる。
今回われわれグループは5人といたって小人数。
境内は残念ながら一切写真撮影禁止。
相当広い敷地、とはいえ裏山がほとんど、
萱、銀杏、メタセコイヤなど古木が自然のままに枝を広げ、
自然に囲まれた風景が広がる。
崖には100以上のやぐらがあるそうだ。
一番大きなやぐらの中も案内してくれる。
13仏が祀られている。


本堂で仏殿とも呼ばれる薬師堂が中心。
堂内には重要文化財の薬師三尊像が本尊として祀られている。
いずれも寄木造りで、玉眼、大きな仏像である。

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堂内左右には、薬師如来の護法神である十二神将像(重要文化財)が安置され、
堂の右奥には、すでに廃寺になった理智光寺の本尊だった
阿弥陀如来像が安置されている。

本堂の近くには、地蔵堂があり、
重要文化財の黒地蔵菩薩像が祀られている。

あっという間に時間が経過し、
家路につく。
by toshi-watanabe | 2008-11-06 15:03 | 寺院・仏像 | Comments(4)

11月に入る

いよいよ11月に入る。
10月末から、急に冷え込むようになる。
外出も長袖のシャツにジャンパーを引っ掛けて。

昨日、近くの田園都市線の土手の草むらに、
南蛮キセルの花を見つける。
割合まとまった地域に群生している。
よほど気をつけないとわからないだろう。

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街路樹のイチョウの葉もだいぶ色づいている。
今年は銀杏の当たり年なのか、
駅前の通りにはあちらこちらと銀杏の実が落ち、
道路は白っぽくなり、
独特のにおいを発散させている。
今までこんなに落ちているのを見た記憶がない。

秋も深まり、冬へ移る準備が始まっている。
by toshi-watanabe | 2008-11-02 14:00 | 季節 | Comments(4)