証菩提寺と円空展
2005年 06月 07日
「仏像を学ぶ会」の仲間と横浜栄区上郷町にある「証菩提寺」を訪れる。
港南台駅前からバスで10分足らず、「稲荷森」バス停で下車、歩いてすぐのところ。
高野山真言宗の寺院。 源頼朝が造立したと伝えられる。
本堂の木造阿弥陀如来坐像を拝観後、本堂脇壇に安置されている藤原末期の作
とされる阿弥陀三尊像を拝観する。 この木造阿弥陀如来坐像は重要文化財の
指定を受けている。 中尊の左には蓮台を手に捧げる観音菩薩立像、右には合掌する
勢至菩薩立像を配置。 来迎の形を取っている。
本堂の裏手には泰山木が大振りの白い花を咲かせている。
帰途、横浜のそごう美術館による。
「入定310年 円l空展」を見学。 江戸時代初期、全国各地を巡りながら約12万体もの
神仏像を彫ったといわれる円空。 そのうち現在約5200体が確認されている。
新たに発見されたもの、未発表のものを含め、今回展示されているのは140体。
これほどの円空の作品を眼にするのは初めて。 自愛に満ちたおだやかな表情、
微笑がなんともいえぬ魅力で、引き込まれてしまう。 一方では厳しさを内に秘めた
面持ちの像もある。