大誓寺を訪れる
2008年 06月 17日
大誓寺(だいせいじ)を「神奈川の仏像を学ぶ会」の
仲間と共に訪れる。
この寺院は京都知恩院を大本山とする
浄土宗の西光山普應院大誓寺という。
JR根岸線の本郷台駅前で集合、
駅前には斬新なデザインの立派な地区センター(?)。
その横の桜並木の遊歩道を抜け、
住宅地を10分ほど歩くと寺に着く。
本堂の御本尊は阿弥陀だ如来座像だが、
今回の目的は左裏側に安置されている、
木造「聖徳太子立像」である。
解体修理の折に、胎内背面及び足柄部の銘文から、
文明元年(1469年)に造立されたものと判明。
寄木造り、玉眼入り、彩色、像高は75.5センチメートル。
平成2年11月1日に横浜市の文化財に指定される。
この太子像は16歳時の姿とされ、孝養太子と呼ばれる。
父君の用明天皇の病回復を祈願するお姿で、
手には柄香炉と経巻を携えている。
太子像と並んで何体かの像が安置されている。
薬師如来像。
観音菩薩像。
腹部の体内にも同様の観音像の頭部が入っている由。
安産祈願の女性もお参りに来られるとの話。
本殿の天井には花鳥図が描かれている。
寺の庭には樹齢400年を超すという、
ザクロ、サルスベリにイロハモミジが植えられている。
サルスベリの木の下に変わった花を見つける。
いつもは同道される横浜市歴史博物館のE講師が
細かな説明をされるのだが、
今回の大誓寺のご住職、なんと80歳の老師が小一時間もかけて
寺院と聖徳太子像の話をされる。
少々おぼつかない足元、
時折仏像の名前をお忘れになるご愛嬌もあり、
朴訥と、しかも笑いを誘いながらのお話、
ほとほと感心するばかり。
かみさんの妹たちが先週金曜から礼文島へ出かける。
例の「プチホテル・コリンシアン」に
3連泊と豪勢な旅。
レンタカーで島内を回ったらしい。
ただ天候には恵まれず、曇り時々雨。
私が撮り損なった白山千鳥の花と、
黄色い花が咲き始めた先代萩の花の写真を、
携帯で送ってくれた。
かわいい 感じがしますね
色彩が 昔のものなのに 艶やかで ちょっとびっくりです
このお寺は 相当 古いのでしょうね
天井の花鳥図がとても いいな・・・と思いました
白山千鳥の花 みることができて よかった!
コメント有難う。
この太子像は540年ほど前の作ですが、
大誓寺は400数10年ほど前に創建された
ということで、太子像は本来別の寺院に
あったものを廃寺になったか何らかの理由で
この寺に移されたものと思われます。
綺麗な花ですね。