三浦半島の天養院へ
2007年 03月 20日
昼過ぎ京浜急行の終着駅「三崎口」に仲間が集まる。
シーズンオフなので駅前は殺風景。
バスに乗り4つ目の「赤羽根」で下車。
少し通りをもどり坂道を登ると、其処は天養院。
本堂に住職の住まい、それに墓地があり、こじんまりした寺院。
うっかりすると通り過ぎてしまいそうだ。
三浦市初声町和田にあり、このあたりは豪族、和田氏がかって治めていた土地、
和田義盛(元は三浦氏)縁の寺院、屋敷跡、城跡などが多く散在している。
早速本堂にお参り。
本堂内左奥、ガラス戸で仕切られた中に、近くの安楽寺(廃寺)から移された
薬師三尊像が安置されている。
神奈川県指定重要文化財に指定されている。
木造薬師如来立像は平安時代の作とされ、
像高は74.5センチ。
薬師如来は通常左手に薬壺を掌上に置き、右手は5指をのばして掌を見せる
形だが、ここの薬師如来は右手の第1指と第3指とを捻じて輪をかたちどり、
阿弥陀如来の来迎印に近い形をしている。
欅と思われる堅木の一木造り、彫眼。
残念ながら、顔面の右側、胴体の中央部に亀裂が走っている。
薬師如来の両脇には日光菩薩立像と月光菩薩立像。
像高はそれぞれ110.5センチ、112.5センチ。
いずれも堅木(欅?)の一木造り、彫眼。
3像とも、どちらかと言えば単純な顔立ち、柔和なまなざしで、
10世紀から11世紀にかけての東国の地方的な彫刻とされる。
3像の手前左側には、和田義盛のお位牌と思われるものが見られる。
左壁の上部にガラス戸でとざっされたもの入れがあり、その中には
12神将像と思われる像が納められている。
ベランダにある金鳳花(キンポウゲ)科の日本翁草の花が開いたので、
再度写真をアップ。
駅前公園では日向水木(まんさく科)が見事に咲いている。
別名、伊予水木。
同じ仲間には土佐水木、朝鮮水木などがある。
同じような名前で 花の大きさが随分ちがいますから 別物なんでしょうか?
ハナミズキはみずき科の植物で、青木(冬に赤い実のなる)や
山法師(やまぼうし)と同類です。
ハナミズキはアメリカ山法師とも呼ばれます。
因みに北米原産で、英語では"dogwood"といいます。