映画「家族はつらいよ」を楽しむ

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昨14日は冷たい雨が終日降り続き、冬に逆戻りのよう。
南町田にある、グランベリーモールの109シネマズまで出かけ、
一般公開したばかりの松竹映画「家族はつらいよ」を観る。
山田洋次監督、久々のコメディタッチの映画である。
開始早々、声を出して笑ってしまい、すっかり楽しくなる。
近くの座席からも笑い声が聞こえたので、
他の観客の皆さんも楽しまれたのだろう。

東京郊外の住宅地で暮らす三世代同居の平田一家。
定年退職し悠々自適の主、周造を演じるのは橋爪功、
これが適役で、実に生き生きと演じている。
周造の妻、富子を演じるのが吉行和子。
同居する長男夫婦、幸之助、史枝を演じるのが西村雅彦と夏川結衣。
長男夫婦の二人の男の子、さらにまだ独身の次男が同居する。
次男、庄太を演じるのが妻夫木聡、庄太の恋人、間宮憲子を演じるのが
蒼井優で役柄は看護師。

独立して税理士事務所を開いているのが、
長女の金井成子で、演じるのは中島朋子(子役の頃のイメージ全くなし)。
成子の夫、泰蔵を演じるのが落語家の林家正蔵、
すっかり成子の尻に敷かれている。

平田家の主、周造は昔の仲間とゴルフを楽しみ、
その帰りは駅前の居酒屋に立ち寄り、
美人女将のかよ(風吹ジュン)を相手に愚痴をこぼしながら一杯やり、
ご機嫌で帰宅する。
さて寝室で、花瓶に入れられたバラの花束を見て、
これはなんだと妻の富子に聞くと、
誕生日には花束を贈ることにしている、
今日は私の誕生日よと言われて、周造はやっと気が付く。
周造は何か欲しいものがあれば言ってくれと富子に尋ねると、
引き出しから1枚の紙きれを出して周造に見せる。
なんと「離婚届」(青葉区役所の書類、わが地元ではないか)、
周造は「冗談だろう」、
富子は「本気です」「署名捺印してください」。
ここから物語は展開して行く。

脇役の方々も芸達者な俳優が登場する。
周造の高校時代の同級生で、今は探偵事務所長をしている
沼田の役を演じるのが小林矜侍で、
周造の身元調査をするうちに、居酒屋でばったり。
次男坊の庄太はピアノの調律師、音楽ホールでピアノの調律を
しながら恋人の憲子とデート、そこへコーヒーを持ってきて くれるのが
ホールの警備員、演じるのは笹野高史。
このホール、日野市のひの煉瓦ホールをロケで使用している。

平田家の家族会議の最中、周造は激昂して倒れてしまう。
救急車で病院に運び込まれるが、憲子の初動対応もよく無事回復する。
病院で診療に当たった医師の役を演じるのが笑福亭鶴瓶。

家族というのは厄介で、時には煩わしく、
無くてもよいと思うこともあるのだが、やはり切り捨てるわけにはいかない。
そのつらさを何とか切り抜けていかなければならない。
その為に、あくせく大騒動となる。
そんな滑稽で不完全な男なり、女なり、人間を表現しようと
したのではないだろうか。

ラストシーンでは、周造は半分眠りながら、ビデオだろうかテレビ画面で
放映される映画「東京物語」を眺めている。
「東京物語」のテレビ画面に「終」が現れ、
同時に映画「家族はつらいよ」も幕を閉じる。
山田監督、小津安二郎へのこだわりだろうか、
「東京物語」のポスターも壁に貼られていたり。

わが地元でロケの一部をされたようで、
地元の町名が出ている住宅地やら
見覚えのある病院などが画面に出てくる。

今回映画鑑賞をしたグランベリーモールの109シネマズでは、
今月20日、出演者が来られて「トークショー」が予定されている。
残念ながら、座席はすでに完売済み。

映画作品としては、高い評価が得られるとは思わないが、
とにかく楽しい映画である。
自分自身、つまされる場面も。

今日のテレビ番組「徹子の部屋」では、林家正蔵がゲストとして登場、
この映画「家族はつらいよ」が話題になる。




Commented by banban0501 at 2016-03-16 09:42
東京物語の配役とほぼ同じですね

ほのぼのとした映画作り
トラさん映画と同じです

シリーズ化 されたら 日本の家族のあり方が
変わっていくのも楽しめそうですね
Commented by toshi-watanabe at 2016-03-16 11:03
banbanさん、
早速コメントをいただき有難うございます。
「東京物語」の主役8人がそのまま登場です。
平凡な家族生活の中でも、あれやこれやとあるものだと実感させられました。
山田監督のきめ細かな演出はさすがだと思いました。
シリーズ化されたら面白いでしょうね。
by toshi-watanabe | 2016-03-15 14:25 | 一般 | Comments(2)