「アール・ヌーヴォーのガラス展」を見学

日差しの強い、7月31日、「アール・ヌーヴォーのガラス展」を見学に出かける。
会場は新橋汐留、「パナソニック汐留ミュージアム」である。
この美術館を訪れるのは、今回初めて。
調べてみると、松下電工(当時)が収集・所蔵してきた、フランスの画家
ジョルジュ・ルソーの絵画作品を一般公開しようと、
2003年4月、東京本社ビルの建設を機に、ビルの4階にミュージアムを
開館したのが始まり。
その後何度か名称が変わり、2012年1月、「パナソニック汐留ミュージアム」となった。

新橋駅から汐留のビル群までは、地下が通じており、
外を歩かずに会場まで行けるのは助かる。
汐留地区にはモダンな高層ビルが立ち並んでいる。
浜離宮もすぐ近くである。

さて、「アール・ヌーヴォーのガラス展」である。

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欧州随一のガラス器コレクションで知られるデュッセルドルフ美術館に
寄贈されたゲルダ・ケプフ夫人のガラス器コレクションが、
ドイツ国外では初めてまとまった形で公開されたものである。
実業家のケプフ夫人は、最初単に美しい作品に魅かれて、ガラス器を購入していたが、
やがて旺盛な好奇心からガラスという素材の特質や技法を学び、的確に理解し、
優れた審美眼と洞察力で、アール・ヌーヴォーの本質を体現する
第一級のコレクションを築いていった。

第1章「パリ」と第2章「アルザス=ロレーヌ地方」に
大きく分けられた展示となっている。
第1章では、ジャポニズムを色濃く反映したパリのガラス工芸家たちの作品群、
約20点が展示されている。

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第2章は、フランス北東部、ナンシーを中心とするアルザス=ロレーヌ地方で
ガラス工芸家の作品群が展示され、約50点のエミール・ガレの作品、
ガレに協力したマイゼンタールの工芸家の作品が10数点、
さらにドーモ兄弟の作品40点などが部屋を分けて展示されている。
アルザス=ロレーヌ地方は、古くから手工業が盛んで、
森林資源、鉱物資源に恵まれた土地、ガラス制作には大変適した場所がらだった。
動植物を自然のままに表現し、花や風景を主なテーマとして
花器などのガラス器が製作された。
エミール・ガレの作品から。

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デズィレ・クリスチャンの作品。
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ドーム兄弟の作品から。
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19世紀末から20世紀初頭、フランスを中心に流行したアール・ヌーヴォーの
様式はガラス工芸のジャンルでも画期的な変革をもたらした。
曲線的な装飾文様とともに、植物や小動物を造形した
色彩豊かなガラス器には大いなる感動を呼ぶ。
今展示会の目玉は何といっても、エミール・ガレとドーモ兄弟の傑作の数々。
あらかじめ形づくられたガラス片を本体に溶着するマルケトリ技法により、
花や鳥、昆虫の生き生きとした姿を浮き立たせたガレは優れたガラス工芸家といえよう。

東京での展覧会は9月6日までで、
その後は名古屋、福岡、萩、高知へ巡回展示される。

上記の作品の写真は、パンフレットからスキャンさせていただいた。

出展作品リスト → http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/15/150704/pdf/list.pdf





Commented by banban0501 at 2015-08-01 17:37
どういった技法を使えば このような
ガラス細工になるのか 本当に不思議です

マルケトリ技法という技 初めてしりました

ガラスの奥の深さを感じる作品ばかりですね

箱根のラリック美術館の作品とは
ちがって 形はオーソドックスなのですね

Commented by toshi-watanabe at 2015-08-02 08:29
banbanさん、
早速のコメント有難うございます。
新たな技法を編み出して、数々のガラスの作品を制作、エミール・ガレはすごい人物だと思います。箱根のラリック美術館は訪れたことがありません。ガラス工芸の作品を収集所蔵している美術館ですね。ガレの作品は日本各地の美術館で結構見られます。今回の出展作品は確かにオードドックスな形のものがほとんどです。
Commented by amtask at 2015-08-04 03:44
おはようございます。

エミール・ガレ、若かりし頃、インテリアコーディネータ―の試験勉強の中で、知りました。
特に、青い地にひまわりを描いた花瓶が好きです。
よいもの、沢山見せて下さり、有難うございました。
Commented by toshi-watanabe at 2015-08-04 10:46
amtaskさん、
コメントいただき有難うございます。
以前エミール・ガレの作品を目にされたことがあるのですね。
ほんの一部しか紹介できませんでしたが、どのガラス器も素晴らしいものばかりでした。
別の展示会で、エミール・ガレのデザインした家具も見たことがあります。
by toshi-watanabe | 2015-08-01 15:07 | 一般 | Comments(4)