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幸田 真音著「スケープゴート」を読み終える

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幸田真音さんの最新作「スケープゴート」を読み終える。
2013年1月から2014年6月まで
「婦人公論」に連載された作品である。

目次を拾い上げると、
 第1章  不意打ち
 第2章  晴れ舞台
 第3章  崖っぷち
 第4章  覚悟
 第5章  罠
 第6章  硝子の天井

三崎皓子(みさきこうこ)という女性が主人公。
大学を卒業するとともに外資系の証券会社に入社。
その後2,3の金融機関やコンサルタントの会社を転職、
その経験と知識を生かして、大学院で政策科学研究科の教授に。
コメンテイターとしてテレビにも出演し評判を得ている。
その一方でシングルマザーを続け、一人娘を育ててきたが、
一人息子を抱える画家と再婚。

そんなある日、時の総理大臣、山崎泰三から突然の呼び出し。
組閣にあたって、民間からの大臣ということで、
三崎皓子は内閣府特命担当大臣に任命される。
金融庁を所管する立場となる。
あれよあれよという間に、参議院議員選挙に出馬、見事当選を果たすと、
総理大臣の女房役である官房長官に女性として初の就任。

物語の終盤、山崎首相が脳梗塞で倒れ、
後継総裁の候補者の一人として名乗りを上げることに。
果たして日本初の女性総理大臣が誕生か?

この小説を読んでいると、
衆議院の解散そして総選挙に入ろうという
現実の政界の動きとダブってしまう。

幸田さんの体験、政界への思いなどが
この主人公の言動として表現されているように感じた。
「舶来屋」以来、久し振りに読んだ幸田作品、
現実の日本の状況も考えさせられる、
大変興味深い作品である。




by toshi-watanabe | 2014-12-06 14:47 | 読書ノート | Comments(0)