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秋晴れの一日、「北斎展」と国宝展」見学

11月14日、すでに大型台風も通り過ぎ、
朝から青空が広がり、澄み切った秋晴れとなる。
上野公園の上野の森美術館にて開催中の
「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」の
招待券を偶々頂いていたので、
朝から上野へ向かう。

上野公園を歩くと、「蜂に刺されないように」との
立て看板があちらこちら、目につく。
それでも大勢の人たちがあまり気にすることもなく歩いている。

上野の森美術館、既に入場者が列をなしている。
後で新聞で知ったのだが、この日入場者が10万人を突破、
10万人目の入場者には記念品贈呈。
結局30分近く待たされ、やっと館内に。
無論館内も見学者が多く、ゆっくりと見学できるものではない。

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膨大な数の浮世絵を所蔵している米国ボストン美術館の
浮世絵コレクションの中から、約140点に及ぶ、
多彩な北斎の作品が里帰り。
実はこの北斎展、昨年暮れから今年にかけて、
名古屋ボストン美術館、神戸市立博物館、
そして北九州市立美術館分館にて巡回展示され、
この東京上野が最後である。

文化中期の団扇絵 「菖蒲に鯉」。

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天保時代の富嶽三十六景から
「神奈川沖浪裏」。

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「凱風快晴」(赤富士)。

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「本所立川」。

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北斎の娘、葛飾応為が描いた肉筆画も出展されている。
「三曲合奏図」。

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この展示会は11月9日まで開催されている。
北斎展を見学し終えると、ちょうど昼時。
東京国立博物館に入り、本館横にあるレストラン
「ゆりの木」で昼食をとる。
ここはホテルオークラ系列で、美味しい食事がいただける。

さて腹ごしらえした後は、
前日始まったばかりの「日本国宝展」を見学する。

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東京国立博物館にて開催される国宝展は今回が4度目、
「祈り、信じる力」をテーマにしている。
仏や神と人の心をつなぐ役割を担ってきた
絵画、彫刻、工芸、典籍などが出品されている。
平成26年9月1日現在、「保護法」によって指定された
重要文化財は、美術工芸品が10,624件、
うち872件が国宝である。
又建造物は2,419件が重要文化財、うち220件が国宝。
建造物と美術工芸品を合わせた有形文化財の
国宝は1,092件となる。
今回展示されるのは約1割に当たる119件である。

入場制限もなく、館内もそれほどの混み具合でなく、
比較的ゆっくりと見学できる。
会場に入って最初に目にするのは
奈良薬師寺の仏足石。
薬師寺で何度か見学している。

和歌山金剛峯寺の「仏涅槃図」(平安時代)。

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京都宇治平等院の「雲中供養菩薩像」(平安時代)が二体。
「南14号」と「北13号」。

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土偶。
「縄文のビーナス」を呼ばれる。

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京都聚光院の「花鳥図」(室町時代、狩野永徳筆)。

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京都智積院の「松に秋草図」(安土桃山時代、長谷川等伯筆)。
今回一番見たかった作品である。

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京都狐篷庵の「大井戸茶碗 銘喜左衛門」(16世紀 朝鮮)。

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三井記念美術館で見たことのある
「志野茶碗 銘卯花墻」(16~17世紀 安土桃山時代 美濃)

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奈良興福寺の「多聞天立像」(平安時代)。

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「薬師如来坐像」(平安時代、奈良国立博物館)。

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「普賢菩薩騎象像」(平安時代、大倉文化財団)。

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阿弥陀如来の両脇侍、「観音菩薩坐像」と「勢至菩薩坐像」
(平安時代、 京都三千院)。
三千院にて、何度か拝観している。

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京都浄瑠璃寺の広目天立像(平安時代)。

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奈良安倍文殊院の「善財童子立像」(鎌倉時代、快慶作)。

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これも最も関心があり観たかったひとつ、
奈良元興寺、極楽坊の「五重小塔」(奈良時代)。
日本にある国宝の五重塔で最も小さく、
唯一屋内にある五重塔である。

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出展作品の一部を紹介。
写真は主として目録からコピーさせていただいた。
貴重な日本の宝物をまじかに見られる絶好の機会である。
by toshi-watanabe | 2014-10-18 15:29 | 一般 | Comments(0)

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