降旗監督の映画作品に感動

最近続けて、、降旗康男監督の作品を2本観、大いに感動する。
1本はちょうど1年前に公開された「あなたへ」。
テレビで放映されたのを録画しておいた。
今年第36回日本アカデミー賞の昨j品賞、監督賞、脚本賞、
そして佐藤浩市と大滝秀治が助演男優賞、
余貴美子が助演女優賞を受賞。

2本目は現在上映中の「少年H」。
近くにショッピングセンター・グランベリーモールにある映画館で観賞。
これまた素晴らしい作品である。



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高倉健、6年ぶりの映画出演となった「あなたへ」はオリジナルストーリー。
北陸のある刑務所の指導技官として勤務する倉島英二(高倉健)のもとに、
ある日、亡き妻、洋子(田中裕子)が残した2枚の絵手紙が届く。
絵手紙には一羽のスズメが描かれ、”故郷の海を訪れ、散骨して欲しい”
との想いが綴られていた。
もう1枚は、洋子の故郷、長崎県平戸市の郵便局への局留め郵便、
その受け取り期限まで、あと10日。

キャンピングカーを運転して、遺骨壷を抱え、洋子の故郷へ向けて
主人公は1200キロの旅を始める。
富山からスタートし、飛騨高山、京都、瀬戸内、北九州、門司を通り、
長崎県平戸市の漁港、薄香へたどり着く。
途中で巡りあうのが、ビートたけし演じる車上荒らし、
各地で店頭販売をしている若者を演じる佐藤浩市や草彅剛、
一期一会の旅である。

平戸の漁港では、
大滝秀治(漁船のオーナーで、海での散骨の為に
漁船を出してくれる)、三浦貴大《三浦友和、山口百恵夫妻の息子で、
映画では大滝秀治の息子役を演じる)、
「八重の桜」で八重を演じている、綾瀬はるか、
余貴美子等が登場する。

巡りあった人たちと心を通わせ、
彼らの家族や夫婦の悩みや思いに触れていくゆちに、
蘇る洋子との心温かくも何気ない日常の記憶の数々。
さまざまな人生に触れ、さまざまな想いを胸に、
目的の地に辿り着いた英二は、遺言に従い散骨する。



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「少年H」は、妹尾河童の自伝小説を映画化したもの。
時代は昭和初期にさかのぼる。
神戸で洋服を仕立てる父親とその家族の物語。
父と母を演じるのは、水谷豊と伊藤蘭、実際の夫婦である
二人が、映画でも見事に夫婦役を演じている。
父親像、母親像のあるべき姿が描かれているように感じる。
水谷演じる父親は、自分の眼で見て、自分の頭で考えて、
自分の言葉で語ることの大切さを教えている。
伊藤演じる母親は、どんな苦境の中でも「愛」を忘れず
夫を信じ、子供を慈しむ母親の強さを映し出している。

そんな両親のもと、好奇心旺盛に育つ肇(頭文字をとって、H)、
そして妹の好子と4人で平和な暮らしをしていたが、
太平洋戦争が勃発、近所のお兄ちゃんが政治犯として、
逮捕されたり、召集令状を受けた男が入隊せずに脱走し、
憲兵に追われたりと、次第に不穏な空気が漂っていく。
少年H自身も、軍事教練を受け、
不満や疑問を公に言う自由が失われて行く。
息子が周囲に翻弄されることなく、
「おかしい」、「なんで?」と聞くたびに、
父親は、しっかりと現実を見ることを教え育てる。

やがて戦争は終わり、少年Hは15歳になり、
独り立ちを決意する。

少年Hを演じた吉岡竜輝が好演。
by toshi-watanabe | 2013-08-23 11:45 | 一般 | Comments(0)