牧野記念庭園を訪れる

昨13日、学友のSさんと久し振りに渋谷で
夕食の約束があり、午後出かける。

夕方までの時間を使って、東大泉の「牧野記念庭園」を訪れる。
西武池袋線の「大泉学園」で下車、
歩いて5分ほどのところにある。
今ではすっかり住宅地の中にあるが、
植物学者、牧野富太郎博士が、大正15年に居を構えたころは、
野趣豊かな大泉村上土支田の土地であった。
昭和32年1月、牧野博士は94歳の天寿を全うされた。
博士の偉業を末永く後世に伝えるために、
「牧野記念庭園」として、昭和33年12月に開園、一般公開された。

練馬区立の庭園として管理運営され、入場料は無料。
庭園の正面入口。

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受付では名前を記帳し、パンフレットを頂く。
すぐ左手に園の説明ボードと牧野博士の銅像。

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園内には、300種類以上の草木類が植栽されている。
残念ながらこの季節、山野草の花は見られない。
練馬区の木が2本。
「ヘラノキ」と「センダイザクラ」。

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牧野博士の住まいがそのまま公開されている。

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現在、企画展「牧野富太郎が夢見た万葉の世界」が開催中。
8月7日まで開かれている。

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牧野博士は「万葉集」に登場する植物に関心を抱き、
当時の植物名を解き明かし、万葉植物図を手掛ける。
長年の労力と時間を費やしたものの、
「万葉植物図譜」や「万葉植物図」は日の目を見ず、
出版されず終いに。

今回は描き残された植物図や原稿資料などの一部が
展示公開されている。

全20巻、約4,500首の和歌の3分の1にあたる、約1,500首の和歌に
何らかのかたちで植物が詠まれていると説明あり。
特に多く詠まれている植物は、
ハギが約140首、ウメが約120首、マツ、タチバナ、アシと続く。
現在どの植物のことを指しているのか不明であった、
万葉和歌に詠みこまれている植物を調査研究し、解明している。
展示紹介されている万葉和歌から2首メモしてきた。

 「道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何をか思はむ」

尾花とはススキで、ススキの下にある「思ひ草」とは「ナンバンギセル」。

 「山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず」

「山ぢさ」とは「イワタバコ」。
植物画とともに、調査内容などがそれぞれ詳しく付記されている。

1時間ほどゆっくり見学し、渋谷に向かう。
Commented by banban0501 at 2011-06-15 10:43
万葉の歌と植物が関連付けられての展示というのは
とても 面白いですね

植物学者としてだけではなく 文学者でも
あられた方だったのですね

一つ また 勉強になりました
Commented by toshi-watanabe at 2011-06-16 09:01
banbanさん、

コメントいただき有難うございます。
興味深い展示会でした。
牧野博士はやはり植物学者ですね。
by toshi-watanabe | 2011-06-14 10:14 | 一般 | Comments(2)