「総持寺・名宝100選特別展」見学

5月19日、夏日のような日差しと暑さの中、
横浜馬車道の「神奈川県立歴史博物館」へ出かける。
鶴見総持寺の特別展が開催中、この22日が最終日。

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ところで会場となっている県立歴史博物館の旧館部分は、
明治37年に建造された建物で、
横浜正金銀行の本店であった。
かっては日本郵船とともに、世界各地に事務所を開いていた、
外国為替専門の銀行として知られていた。
戦後東京銀行に業務が引き継がれた。
歴史的な由緒ある建物として、重要文化財・史跡
として指定されている。

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建物の正面。

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側面。

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馬車道通りに面した入口。

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福井の永平寺とともに曹洞宗大本山である、
総持寺は能登門前町(現在、石川県輪島市)の地にあった。
明治31年、不慮の火災により伽藍の大部分を焼失した。
これを機に関東移転の話が起こり、
明治44年、当時は横浜近郊だった鶴見に寺地を得て、
鶴見総持寺が新たに建立された。
今年は移転後ちょうど100年を迎える。
100周年を記念しての特別展である。

能登以来の伝世の文化財に加えて、
移転後、実業家らの寄進により多くの文化財が寄進された。
代表的なのが、「たばこ王」と呼ばれた村井吉兵衛のコレクション。

能登総持寺は藩主である前田家から手厚い庇護を受けていたため、
前田家ゆかりの品も残っている。
国指定の重要文化財である「前田利家夫人像」も
「前田利家像」と並んで展示されている。
まつ(芳春院)の尼姿の画像は生前に描かれた自画像(寿像)
として知られる。
一方利家の自画像は死後に描かれたもの。

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平安時代の作とされる「蔵王権現立像」、
鎌倉時代の作とされる「不動明王種子懸仏」、
インドから伝わったとされる「宝冠釈迦如来坐像」、
中国唐時代の「観音菩薩立像」などが展示されている。

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大船の白衣観音で知られる、
大船観音寺の慈光院に祀られている「聖観音菩薩立像」が
特別出展されている。
上記の写真はその一部。
鎌倉市の指定文化財となっている。
平安後期(藤原時代)の作で、一木造りの仏像。

また五島慶太が寄進した、棟方志功作「釈迦十大弟子柵図屏風」も見られる。

ゆっくり展示品を見学後、
港をしばらく散策して帰途に就く。
by toshi-watanabe | 2011-05-20 15:18 | 一般 | Comments(0)