横浜永田の宝林寺を訪れる

今週月曜15日、どんよりした曇り空の中、
横浜市南区永田にある「宝林寺」を訪れる。
「仏像を学ぶ会」、本年最後の仏像拝観である。
いつもと同じ20名ほどの仲間が現地集合。
横浜の地下街で昼食をとり、京浜急行に乗り、
「井土ヶ谷」駅で下車。
バスの便もあるのだが、歩いても10分ほどと
聞いていたので、寺院まで歩く。

住宅地に入ると、すぐ目の前に山門。

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臨済宗鎌倉円覚寺派の末寺で永田山と号す。
応永26年(1419年)、大雅省音により開山されたとある。

本堂へ向かう石段。
左手に鐘楼が見える。
現在鐘楼に架けられている梵鐘は新しいもの、
江戸時代寛政2年の銘の彫られた梵鐘は外して保存されている。

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過日、「あすへの話題」という新聞のコラムに、
JR九州会長の石原進さんが、博多駅近くの聖福寺について書かれていた。
聖福寺は建久6年(1195年)、栄西禅師が開いた日本最初の禅寺とされている。
江戸後期の禅画で名高い仙厓和尚もこの寺の住職を務めた。

九州に向かう前、仙厓さんは宝林寺で修行されている。

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鎌倉円覚寺の老師がこの地に東輝庵という庵を建て、
隠棲を過ごす時代があったようだが、
この東輝庵は今はない。
掛け軸、額画など、歴史資料が残されており、
横浜市の文化財に指定されている。

本堂は木造の堂々とした建物である。
松材の太い梁が目につく。

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中西住職が出迎えられ、本堂に上がる。
寺院の来歴などを説明いただく。
内陣とご本尊の木造釈迦如来坐像。
左手に安置されている不動明王像。

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釈迦如来像は、平安時代後期の作とされ、
もともとは薬師如来だったという話も伝えられている。
右肘先、左手先はあとで補修されたもので、
今となっては判断は難しい。
また光背と台座もオリジナルではなく、のちのものである。
像高は52センチ、光背高は90.2センチ、台座高は47.8センチ。
寄木造、彫眼、肉身部は漆箔である。

ご本尊拝顔後、奥の居間に通され、
お茶と紋章付の干菓子の接待をいただき、ありがたくご馳走になる。
部屋には暖房用のストーブも用意され、
心配りに感謝の念を抱くばかり。
Commented by banban0501 at 2010-11-17 17:24
2体の仏像は 両方とも木像なのですか?

釈迦如来坐像は 木像にはみえませんね~
よく磨かれているのでしょう・・・

不動明王像は 迫力があって すごです

後ろの炎はのちにつけられたものなのですね
Commented by toshi-watanabe at 2010-11-18 08:42
banbanさん、

おはようございます。
仏像は木造です。
漆箔の外側がはがれてしまい、
少々無残な表面になっているようです。

不動明王像の光背は新しいものですね。
Commented by tori02402@nifty.com at 2016-04-07 10:35 x
ありがとうございました。私の祖父が、仙厓さんの跡をたどって、昭和11年に保土ヶ谷の寶林寺を訪ねたとの文章があり、保土ヶ谷の・・・と探していましたが、見当たらず。ブログを拝見し。今は井土ヶ谷なのかと納得いたしました。近いうちに訪れてみようと思っています。
                     岡芝玉堂の孫
Commented by toshi-watanabe at 2016-04-08 08:25
コメントをいただき有難うございます。
あまり広くは知られていませんが、ご本尊はじめ、素晴らしい寺院です。
ぜひお訪ねください。
by toshi-watanabe | 2010-11-17 09:42 | 寺院・仏像 | Comments(4)