奈良の旅、二日目
2010年 05月 05日
電車に乗車、途中2回乗り継いで当麻寺に向かう。
当麻寺は駅から一本道、迷うこともない。
大きな通りを渡ると参道のようで、
両側には古い、由緒ありそうな屋敷が続く。
瓦屋根の道路際には大黒さんが見え、
玄関には注連縄が掛っている。
当麻寺の入口の階段と仁王門(東大門)。
金剛力士像が祀られている。
門を潜り境内に入ると古めかしい鐘楼が目に入る。
この梵鐘は白鳳時代に作られたもので、
日本最古の梵鐘とされ、国宝に指定されている。
正面の本堂(曼荼羅堂)にて受け付けを行い、
本堂(国宝)、講堂、金堂と見学する。
本堂の曼荼羅堂のご本尊はかの名高い「当麻曼荼羅」である。
室町時代の作で、国指定重要文化財。
阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩を中心に極楽浄土の有様が
絢爛豪華に描かれている。
その原本である根本曼荼羅は天平時代の作で国宝である。
残念ながら非公開で見ることはできない。
中将姫が蓮糸で織り上げたと伝えられている。
本尊として祀られているのは正式転写本のうちで
古い例文亀本。
因みに見学しなかったが、
奥院本堂では江戸時代の写本が展示されている。
本堂の厨子は天平時代の作で国宝。
須弥壇は鎌倉時代の作で国宝。
金堂は曼荼羅堂が本堂となる以前、
当麻寺の本堂であった。
金堂のご本尊は弥勒菩薩坐像である。
白鳳時代の作で国宝。
現存する塑造仏像では日本最古。
頭の螺髪はほとんどとれてしまっている。
頬や胸が豊かに張った典型的な白鳳時代の仏像。
四方を四天王像が取り囲む。
東西二つの三重の塔がある。
創建当時の東西両塔がそろって残っているのは、
当麻寺だけとのこと。
天平時代に建てられ、国宝となっている。
本年秋には開扉されるようだ。
さて今回当麻寺を訪れる一つの目的は
花の女王、牡丹の花を観賞すること。
先ず奥院へ向かう。
広い庭園に所狭しと牡丹の花が咲き誇っている。
続いて西南院へ入る。
江戸時代に作庭された池泉回遊式庭園があり、
山裾より様々な樹木を植え、段刈込をし、
自然的な景観を整えている。
水琴窟もある。
牡丹と石楠花が満開を迎えている。
ここで昼の時間、昼食の予約を入れておいた
塔頭の一つ、宋胤院へ。
茶がゆを中心とした料理、予約が必要。
庭を観ながら、座敷で食事。
落ち着いた雰囲気がいい。
茶花の庭があり、自由に見学できる。
山野草がいろいろとみられる。
とても 珍しいですね
今回の旅行は やはり仏像めぐりツアーですか?
奈良は近いのに いったことがないお寺が
いっぱいあり 當麻寺もその一つでした
ここで楽しませていただきますね~
平城遷都1300年の奈良の旅、
新緑の奈良を満喫ですね。
数年前に吉野山の桜を見に行った時、28日の行程は行った事があります。
仏像に詳しいwatanabeさんにはうってつけの奈良ですね。
花好し、お料理好しで羨ましい旅です。
傘は日除け、風除けですね。
牡丹園は一面傘の花が咲いたようです。
当麻寺の牡丹は有名です。
各塔頭の庭ごとに牡丹園があり、
当麻寺だけで、おそらく7カ所以上
牡丹園があるのでは。
今回の旅は仏像と牡丹、それに平城宮跡。
新緑の奈良を満喫してきました。
交通の便に難がありますが、
奈良を歩くのは大好きです。
京都とはまた違った趣がいいです。
とにかく奈良は仏像の宝庫。
まだまだ見るべき仏像があります。