古伊万里を観る
2009年 10月 28日
「パリに咲いた古伊万里の華」を昨日観に出かける。
10月10日に始まり、12月23日まで、この展示は続く。
因みにこの展示会は、来年4月6日から6月13日まで、
九州国立博物館、7月17日から10月3日まで
熱海のMOA美術館、 さらに10月16日から再来年1月10日まで
兵庫陶芸美術館にて巡回展示の予定。
今回展示会場となった東京都庭園美術館は、
1933年(昭和8年)、朝香宮邸として建てられた。
アールデコ様式に日本古来の感性を採り入れた瀟洒な建物。
戦後1947年の皇族離脱まで、
朝香宮(香淳皇后の叔父にあたる)の住まいであった。
その後、外務大臣・首相公邸、国の迎賓館などとして
使われてきたが、1981年に東京都が買い取り、
建築後50年にあたる1983年10月1日、
新しい都立美術館として開業。
朝香宮邸の建築に当たっては、内装について
フランス人の画家・インテリアデザイナーのアンリ・ラパンが担当。
当時の家具・用度品がそのまま残されている。
また正面玄関にある女神像のガラスリリーフや、
大広間と大食堂のシャンデリアは
フランス人装飾デザイナー・ガラス工芸家として名高い
ルネ・ラリックの作である。
庭園から見た美術館の建物。
庭園は芝生広場、日本庭園、西洋庭園から構成されている。
今年10月5日、日本が磁器をヨーロッパに向けて
公式に輸出し始めて350年目に当たる。
江戸時代前期のころである。
1659年に始まり、約100年後の1757年まで続く。
ヨーロッパに渡った古伊万里を蒐集した碓井コレクション
の中から選りすぐりの名品を今回紹介している。
鑑定士の中島さんに言わせればよい仕事の傑作ばかり。
国内向けとは完全に別に、
ヨーロッパの王侯貴族からの要望に合うよう
作成された磁器で、日本国内では見られない大きさ、
そしてデザインの磁器である。
王侯貴族の宮殿を豊かに飾っていた。
第1章から第4章まで時代別に分けて展示されている。
当時の有田の窯で焼ける最大の大きさは60センチだったようで、
高さが50センチ以上、中にはぎりぎりの60センチに及ぶ壺、
径が60センチに達するような大皿も見られる。
いずれも素晴らしい古伊万里である。
絵葉書からスキャンしたもの。
染付漆装飾花束文蓋付大壺(1690~1730年代)
染付太湖石花鳥文瓶(1660~1680年代)
色絵花鳥文蓋付壺(1660~1680年代)
金彩菊花短冊花束唐草文大皿(1690~1730年代)
色絵山水菊牡丹文輪花大皿(1700~1730年代)
1時間ばかりかけて、ゆっくりと鑑賞。
すっかり目の保養になる。
この絵ハガキはいいですね~
実物の良さをしっかり思い出すことができますね
そして スキャンで これだけ綺麗に再現されるというのにも
少し 驚きました
素晴らしい作品ばかりで目を瞠りますね。
本国内では見られない大きさ、デザイン、色も美しく、
ヨーロッパの宮殿を飾ったのかと思うと興味も湧きます。
里帰り展覧会ですね。
日本国内をロングランで展示のようですが、
東京に展示されている間に見る価値はありますね。
おはようございます。
今回の展示会では、展示品リストの印刷物がなく、
何千円もする本も買うのもどうかと、
丁度目にした絵葉書を購入。
この絵葉書、デザインもよく、気に入りました。
1枚100円ですが。
最近のプリンタはスキャン機能がいいですね。